ションヤンの酒家

劇場公開日:

解説

発展著しい現代中国を舞台に、様々な悩みを抱えつつ逞しく働く女主人と、彼女を取り巻く人々との人間模様を情緒豊かに綴る。監督は「山の郵便配達」のフォ・ジェンチイ。

2002年製作/106分/中国
原題:生活秀
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:2004年2月7日

ストーリー

都市開発の波が打ち寄せる中国・重慶の街中で、かろうじて現状を保ち続ける昔ながらの屋台街。その一軒を構えるバツイチの女性ションヤン(タオ・ホン)の酒家(みせ)は、名物“鴨の首”を売りに毎夜のごとく繁盛していた。店では明るいションヤンだが、家族のことで色々な悩みを抱えていた。母は彼女の幼い頃に亡くなり、父は京劇女優と恋仲になった末に家を出た。さらに兄夫婦は家庭崩壊の危機にあり、母代わりとなって育てた弟は薬物中毒で更生施設に入っている。そんなションヤンは、いつしか常連客の男と惹かれ合っていく。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0公言しないだけで、僕たちの身の回りにだって、この手のややこしい難題のひとつやふたつは転がっている

2023年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

中国・重慶の屋台街で鴨の首が名物の居酒屋を営むションヤン。

いわゆる映画的な大きな何かは特に起こらないし、そういう設えにもなっていない。

いや、正確に言うと、麻薬中毒の弟とか、家を名義を巡って義姉と確執とかそういう問題は散りばめられているが、それ自体が主題とならないような工夫が施されている。

つまりは、言ってしまえば、公言しないだけで、僕たちの身の回りにだって、この手のややこしい難題のひとつやふたつは転がっている。

むしろ、そういった生々しい厄災の中心にいる主人公の、全てを捨て去り諦念で生きるでもなく、かと言って強欲に生きるでもない、女性特有の、しなやかなしたたかさが、体温と湿度を持って描かれている。

そしてその様は猥雑で美しい。随所に刺し込まれる喫煙のシーン、燻らせる紫煙にションヤンの姿が艶めかしく重なる。

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えすけん

3.0映像はなかなかです

2010年5月26日
PCから投稿

単純

監督の映像美はなかなかのものです、素晴らしいです!
とても美しく、すべてのものを撮っています!カットカットも素晴らしい。それだけで、全編見れてしまう。そして、主演女優も堅実な演技で、映画に、花を、与えてくれています。でも、ストーリーが、ありきたりかなー。ん、あまり興味を与えてくれない。

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水空色
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