獣のようにやさしい人

解説

アムステルダムで自由で怠惰な日々を送る若者の姿を映し出した一編。「アムステルダム・ウェイステッド！」はじめ、オランダを拠点にラジカルな表現活動を続ける新世代の映像作家イアン・ケルコフ（64年南アフリカ・ヨハネスバーグ生まれ）の長編劇映画デビュー作。撮影はユースト・ファン・ゲルダー。編集はワンデラ・シェルテマ。出演はジャニス・ドレイスマ、クース・ボスほか。使用曲でアル・グリーンの『For the Good Time』が流れる。オランダ、ゴールデン・カルフ賞最優秀作品賞および主演女優賞受賞。

1992年製作／84分／オランダ
原題または英題：Kyodai Makes The Big Time
配給：スタンス・カンパニー
劇場公開日：1999年6月12日

ストーリー

ジェームズ・ディーンに憧れる映画俳優志望の青年カイダイ（クース・ボス）と、彼の野性的なセックスに溺れる恋人ステファニー（ジャニス・ドレイスマ）。ステファニーは彼にやさしさを求めるが、それは彼との別れにつながることになった。それから2年後、ふたりは本当にお互いを必要としながら、二度と会えずに終わるのだった。