25日・最初の日

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25日・最初の日

解説

「アート・アニメーションの神様」として世界中のアニメーターたちから尊敬を集めるロシア人アニメーター、ユーリー・ノルシュテイン監督が1968年に発表したデビュー作。美術監督のアルカージィ・チューリンとの共作で、1920年代のロシア・アバンギャルドアートに着想を得て、ロシア革命で権力者たちが怒れる民衆に打ち倒される姿を鮮烈に描き出す。画家ジョルジュ・ブラックや詩人ウラジミール・マヤコフスキーら熱き時代のアーティストたちの作品をモチーフに、戦いに身を投じた人々の想いを再現した。2016年12月、ノルシュテイン監督の代表作6作品を高画質・高音質でよみがえらせたデジタルリマスター版の特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界」で上映。

1968年製作/9分/ソ連
原題または英題:25-e - pervyy den
配給:チャイルド・フィルム
劇場公開日:2016年12月10日

その他の公開日:1998年11月7日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)2016 F.S.U.E C&P SMF

映画レビュー

5.0十月革命!コミュニストにとっては、クリスマスよりも大事な日だが。

2023年3月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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When I am 75♥️

4.0広場へ

2021年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

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ユーリー・ノルシュテイン監督作一本目。 ロシアの旧暦でロシア革命にあたる【25日】、ソビエト最初の日を描いた短編アニメーション。 まさかプロパガンダとは。 ロシアの歴史分かってからだとより分かりそう。 扇情的なショスタコーヴィッチの音楽とともに、最初の日が雑誌の切り抜きのようなストップモーションアニメで表現されている。 デビュー作に相応しい衝撃的な10分間。

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唐揚げ

3.0はじめてみるもの、ふれるもの、それは素敵なたからもの。

2020年5月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2020年5月6日 映画 #25日・最初の日 (1968年)鑑賞 ロシアを代表する世界的アニメーション作家ユーリー・ノルシュテイン監督の作品。セルロイドに緻密に描き込まれた切り絵をベースにした短編アニメ。 ロシア革命のプロパガンダの作品です。

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とし

3.5プロパガンダと馬鹿にするなかれ!

2017年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ユーリー・ノルシュテインというアニメーション作家は本国のロシア以外では最も日本で愛されているという。 1987年に第2回広島国際アニメーション映画祭の審査員として初来日した際に手塚治虫から所望されて色紙に絵を描いたほどの大監督である。 ただし仕事はCGを一切使わない完璧主義であるため極端なまで遅くゴーゴリ原作の『外套』を40年以上創り続けてまだ完成していない。 かの黒澤明も彼のLD(今は懐かしいレーザーディスク)を繰り返し観ていたらしい。 2004年には日本政府から旭日小綬賞勲章も授与されている。 筆者がノルシュテインの作品を初めて観たのは0年代の中盤ぐらいだったと思う。 DVDを購入して観たのだが、その手のこんだ映像美に圧倒された。 特にそれぞれの作品で触れることになるが『霧の中のハリネズミ』と『話の話』の叙情的な美しさに心を打たれた。 そんな作品が2K修復されて改めてBlu-ray化された。 DVDと比較してみたが全く映像の鮮明さが違う。画面にちらつくゴミもなければ暗くてよくわからなかったところが明るく観やすくなっている。 ソ連時代に制作された作品なので、本作はソヴィエト革命を賞賛したなんてことはないプロパガンダ映画である。 ソ連を代表する革命作曲家であるショスタコーヴィチの交響曲を断片的に使用している。 筆者はかつて『ドミトリー・ショスタコーヴィチ ヴィオラ・ソナタ』というドキュメンタリー映画を観たことがあるが、実際はショスタコーヴィチもいつか亡命するんじゃないかとソ連から絶えず監視されることに疲れたり、やはり共産主義社会には疑問を感じていたようである。 10分にも満たない本作の題名は革命詩人ウラジーミル・マヤコフスキーの詠んだ詩に由来する。 本編では前衛画家ジョルジュ・ブラックの絵なども引用され、登場する人物たちの顔はしっかりと描かれていない。 最初と最後に子供に乳をあげる女性だけがしっかりと顔が描かれている。 また作品の後半はレーニンを礼賛する人民の記録映像が映し出される。 また当時斬新だった、ある画像を透かした向こうに別の画像が見える、多重露出という技術をソ連で初めて使った作品らしい。 もちろん内容的には革命を賞賛しているのだが、穿った見方をすれば顔を描かない兵隊は暴力の象徴にも見えるので暗に体制批判をしているようにも見える。 列をなして進む兵隊の後ろで紙で切り取られたような赤い女たちが踊るように画面を駆ける姿は兵隊に蹂躙されているようにも見える。 特に次にレーニンの戯画化された顔のアップのショットや顔のない兵隊たちのアップのショットが続く編集はそう受け取ることも可能だ。 ソ連に雇われながらソ連を批判する映像を創ったアニメーション作家というのは意外にも多くいて、バレるかバレないかのギリギリの線で勝負してバレるとお蔵入りなんてことがあったようだ。 筆者はそんなお蔵入りのロシア・アニメーションをいくつか観たことがある。 中には露骨なものもあったが、当時のソ連の社会状況にピンとこない筆者には微妙すぎて正直なところなぜお蔵入りとなったのかわからないものも多かった。 ただ洋の東西、思想の左右を問わず、たとえどのような制約があろうと、どの作家も自分の創りたいものをなんとかして創り上げたいものなんだなと想った。 本作も監督が表立って口にはしない隠された意味があるかもしれない。

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曽羅密