ウィッカーマン(1997)

劇場公開日:

解説

原始宗教息づくスコットランドの離れ小島を舞台に、行方不明となった少女捜索に訪れた中年警部と、奇妙な島民の姿を描いた異色ホラー。権利の問題などから様々な長さのヴァージョンが存在したカルト映画の日本劇場初公開(ビデオはすでに廃版。今回の公開はイギリスでの初公開時と同じ88分ヴァージョン)。ケルト人の民族学的風習に裏打ちされた怪しくもどこかのどかな物語をミステリー、ホラー、ポルノ、ミュージカルなど様々な要素を混じえて描く。全編を彩るフォークソングも聴きどころ。監督は小説家・TV演出家・脚本家としても活躍する『ファンタジスト』(日本未公開)のロビン・ハーディ。製作はピーター・スネル。脚本はハーディの友人で後に映画化もされた大ヒット舞台劇『探偵スルース』で有名な「死海殺人事件」のアンソニー・シェイファー。撮影はハリー・ワックスマン。音楽はポール・ジョヴァンニ。美術はシームス・フランネリイ。編集はエリック・ボイド=パーキンス。主演はTVシリーズ『ザ・シークレット・ハンター』「キング・ダビデ/愛と闘いの伝説」のエドワード・ウッドワード。共演は「吸血鬼ドラキュラ」などドラキュラ俳優として名高いクリストファー・リー、「007/黄金銃を持つ男」のブリット・エクランド、「ハンナ・セレシュ」のイングリッド・ピット、「セバスチャン」のダンスの演出家でもあるリンゼイ・ケンプほか。

1973年製作/88分/イギリス
原題:The Wicker Man
配給:ケイブルホーグ

ストーリー

ハウイー警部(エドワード・ウッドワード)は行方不明の少女ローワンを捜しにスコットランドの孤島サマーアイル島にやって来た。夕方から酔っ払いが猥歌を大声で唄い、海岸では大勢の若者たちが乱交パーティー、その上、宿の娘ウィロー(ブリット・エクランド)は警部を誘惑、敬虔なクリスチャンである彼は煩悶の極致。ここではの島民たちの間で大地豊穰と男根崇拝が基本の原始宗教が信仰され、生活の隅々までに染み渡っているのだ。百年前にこの島に原始宗教を普及させた一族の末裔で統治者サマーアイル卿(クリストファー・リー)を訪問した警部は、強引にローワンの墓を掘り返す許可を取ったが、掘り起こした棺から出てきたのは、何と野兎の死体だった。直感的にローワンが生きていることを感じた警部は、彼女が翌日の豊作祈願の祭で生贄とされるのではないかと推測する。当日、動物の面をかぶり色とりどりの衣裳を身に纏った島民のパレードに、紛れ込んだ警部は、海の神に捧げる生贄となったローワンを助け出そうとするが、逆に籐で編んだ巨人ウィッカーマンの体内に押し込められ豚や鶏とともに燃やされる。実は全ては異教の神を信奉する無垢な人間を生贄にするための罠だったのだ。

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オソレゾーン

映画レビュー

4.0やっぱりイギリス映画ってやってくれるよな、と思わせる伝説のカルトホラー。『ミッドサマー』が影響されたってわかるわ(ラストの衝撃度と伏線回収の上手さは此方が上)

2022年8月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

①伝説のカルトムービーだと言うことは知っていましたが、『ミッドサマー』がこの映画に影響を受けている事は恥ずかしながら知りませんでした。ある方のレビューを読んで“これは観なくちゃ”とU-NEXTで早速鑑賞。②先ずは映画が始まって題名が『Anthony Schaffe’s The Wicker Man』と出て“えっ、嘘⁉️”とビックリ。でもその後のクレジットでしっかり脚本:アンソニー・シェーファーと出ていたので否が応でも期待度アップ。何故なら大好きなヒッチコックの『フレンジー』の脚色を手掛けていたり、これまた大好きなアガサの『ナイルに死す』を上手に脚色してくれていたり(勿論1978年版『ナイル殺人事件』の方です。恥ずかしながら『探偵(スルース)』は未だ観ていません。)で信頼度は十分。③ミステリーの本場イギリスらしく、最初は一人の少女が行方不明になったという匿名の投書を受けて本土から来た巡査部長のヒアリングに対して少女の母親も含め島民がみんな知らぬ存ぜぬでの(でも曰くありげ)如何にもミステリアスな出だし。ところが、巡査部長が投宿先のパブに到着すると、いい歳のオッサン連中がのどかなスコットランド民謡(フォークソング)みたいなリズムに乗せてかなり卑猥な内容の唄をみんなで楽しく歌っていて、早速「なんじゃこりゃ?」と思わせてくれる。巡査部長も同じように思ったのかパブの外に出て散歩していると草むらのあちこち(しかもお互いの距離が近い)でカップルが盛んにまぐわっております。「どんなとこやねん」とほうほうの態でパブに戻った巡査部長、「もう寝る」と自分の部屋に上がって寝ておりますと、今度は隣の部屋でパブの主人の娘(ブリック・エクランド)が全裸で壁を叩いて回るという痴態を披露。

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もーさん

3.5「ミッドサマー」の元ネタだと言う?!

2022年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「ミッドサマー」2019年は、この映画「ウィッカーマン」の模倣・・・と指摘している
批評を読みました。
その言葉がこの映画を観た動機の一つです。
たしかに設定は似ています。

孤立したコミューンに侵入した部外者。
そこで行われる祭事。
夏至祭りに対して、メーディ(5月1日)の祭り。
凝り固まった宗教観のコミューンの人々(村人)
《クライマックスの生贄祭り》

たしかによく似ています。
「ウィッカーマン」1973年。監督:ロビン・ハーディ。
カルト映画だとも言われています。
ウィッカーマンとは、柳の枝で編まれた巨大な人形の檻のことで、生贄になる異教徒を燃やした。
映像はヒッチコック作品を思わせる格調高いカラー映像。
女性は金髪美女が多くBGMは品の良いフォークソング。
美しい孤立した島で、身の毛もよだつ生贄祭りが行われるのだ。
生贄になるのは警察官のニール・ハウィー(エドワード・ウッドワード)
舞台になるのはスコットランド領のサマーアイルという名の孤島。
孤島を牛耳ているのはサマーアイル卿(クリストファー・リー)
その島はサマーアイル卿の信じる異端な宗教観の人々が住む。
警官のハウィーは、島で行方不明になった12歳の少女を捜索に来たのだ。
凶作で特産のリンゴが穫れなかったサマーアイル島。
その年のメーデー(収穫祈願祭り)に最高の生贄を求めていた。

異邦人(異教徒)を罠にかける・・・この辺りも「ミッドサマー」と酷似している。
警官のハウィーがガチガチのキリスト教徒なので、「ウィッカーマン」の方が、
宗教的要素は強い。

センセーショナルなラスト。
巨大なウィッカーマンの燃えるラスト。
イエス・キリストの磔にも似て心が痛む。

前半から中盤と退屈な「ウィッカーマン」
対して畳み掛けるようにエピソードを重ねて飽きさせない「ミッドサマー」

「ミッドサマー」2019年。「ウィッカーマン」1973年制作。
46年の年月差。映画技術の進歩。
「ミッドサマー」に軍配が上がるのは当たり前のことと、思います。
しかし「ウィッカーマン」がなければ、「ミッドサマー」も違ったもの、
あるいは存在しなかったかも知れません。
観ておいて損はないと思いました。

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琥珀糖

3.0邪教

2022年6月16日
Androidアプリから投稿

題名からして結末は読めてくるが、島民の不気味さや島の異様な島の風習がとても良い。シーンに合わない明るめな民族音楽も不気味さに拍車をかけているように感じる。
ホラー映画の括りだが、全体的に日中のシーンが多く、幽霊やゾンビは出ないし、びっくりもしない。でも不気味で違うベクトルで怖い。
なんか『ミッドサマー』に近いものを感じたが、調べたらこれが元になった映画なんだね。

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カミムラ

3.0ケルトとキリストの習合点

2021年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

そしてメイフラワー

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mark108hello
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