truth
劇場公開日:1997年2月1日
解説
報道への情熱を燃やすかけ出しのジャーナリストが目の当たりにする真実を、タイ奥地にロケーションを敢行して描いた社会派ドラマ。監督は「幻想/アンダルシア」の渡邉武。原案・脚本はテレビ・ドラマ『噂の探偵QAZ』の小野喜世仁。撮影を「幻想/アンダルシア」の今泉尚亮が担当している。主演は「7月7日、晴れ」の萩原聖人。
1997年製作/100分/日本
配給:パル企画
劇場公開日:1997年2月1日
ストーリー
96年5月、大東テレビ報道部の記者・羽済は、先輩ジャーナリスト・沢田のアシスタントをつとめるためにガデラ共和国を訪れた。隣国バルキアとの国境に暮らす先住民ラジャ族が起こした反政府運動現を追う沢田は、平和な国に突如降って湧いたレジスタンスに疑念を抱き、背後でBIG BOSSと呼ばれる日本人の元自衛官・村井が指揮を執っていることをつかむ。真実の究明のためなら手段を選ばない沢田のやり方に疑問を持ちながらも、羽済はカメラマンの水野、通訳のカイとともに危険区との境界線を強行突破しながら奥地へと進んだ。やがて、ラジャ族の村にたどり着いた一行は村長に取材を試みるが、彼は頑なにBIG BOSSの存在を否定する。しかし、羽済の撮影したビデオの中にBIG BOSSの隠れ家を発見した沢田は、ついに村井と対面した。取材クルーは、村井がバルキアからの依頼で、2年後にガデラ共和国から返還されるこの辺りの山から採掘される貴重な鉱石の利権をガデラ政府から守ろうとしていたことを知る。鉱石の存在に気づいたガデラ政府は返還前にその全てを掘り尽くしてしまおうと、採掘に邪魔になるラジャ族追放を企んだ。一方、ガデラ政府の動きを察知したバルキア政府は、村井を派遣してラジャ族を煽り、この地を守らせようとしたのである。だが、実はガデラ政府のスパイだったカイが政府軍にアジトの場所を報告し、政府軍と真相を知らないラジャ族の戦争が勃発した。無駄な流血を防ごうとした羽済の努力も空しく多くの命が奪われ、沢田も村井も銃弾に倒れる。5年後、ガデラ政府に逮捕されていた羽済は、アメリカのジャーナリストのインタビューを受けていた。