かんからさんしん

劇場公開日:

解説

戦後44年、戦争を知らない世代が国民の6割に達し戦争体験は風化している。そんな風潮に対して沖縄県民の「二度とあの悲劇をくり返してはならない」という切なる願いを込められて作られた。かんからさんしんとは空き缶と棒と落下傘で作った三味線のことで、基地と戦跡の谷間にある沖縄からのメッセージがこめられている。

1989年製作/日本
劇場公開日:1989年8月4日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
嶋津与志
原作
嶋津与志
プロデューサー
伊藤正昭
木村初枝
田代敦巳
作画監督
河内日出夫
撮影
東京アニメーションフィルム
美術
千葉秀雄
音楽
海勢頭豊
編集
古川雅士
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映画レビュー

3.0ひさびさに観た

2022年8月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、試写会、映画館

悲しい

怖い

すでに公開から30年以上経過しており、画面サイズも4:3のスタンダードサイズ。
沖縄戦を現地の子ども目線で描いている。

日本兵の横暴さやズルさなど戦争末期の悲惨な状況を分かりやすく伝えてくれる。
当時の軍国主義に染められた環境でも、ムリな事をさせられているのが分かる。
爆弾抱えて斬り込みとかで戦況が覆るはずもないし、手榴弾抱えて自決を命令されるとか正気ではない。
本当はカッコつけて死にに行く前にすることがあるはずだが考えることを放棄するとこんな世界になるのだろうか?

非道な憲兵がこそこそと逃げ出す姿は本当に腹立たしいし、お前こそちゃんと突撃しろと思う。
当時の戦争を生き抜いた方々の中に、戦争を指導し命令した人たちは今どう思っているのだろう?他人に死をもっての特攻を勧め名誉の戦死と死んでから讃える誤魔化しの賛辞など死んだ命を購える筈もない。
自分の意見すら言えない社会がまた始まるのか?考える機会になった。

戦後から77年経ち、ウクライナとロシアが明らかな戦争を始め、朝鮮半島、中国とキナ臭い雰囲気が漂い始めた。
勇ましい話とか聞いても争わない方法を考えてほしい。理屈で戦争勧めるやつ程前線に行かん気がするし。
戦争はイヤだ。
死ぬことを強いるような社会もイヤだ。
殺すのも殺されるのも絶体イヤだ。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)