火の雨がふる

劇場公開日:

解説

福岡空襲体験の新たな証言をまとめた『火の雨が降った』をベースに、七百年余り続いている博多祇園山笠が空襲によって途絶えた体験を重ねて、平和の尊さを訴える長編アニメーション。キャラクター原案の長谷川法世、音楽のクニ河内や声の出演米倉斉加年ら多数の福岡出身者が協力参加している。また子供の声の出演者として地元から19人が選ばれた。

1988年製作/80分/日本
配給:「火の雨がふる」製作委員会
劇場公開日:1988年9月15日

ストーリー

東京大空襲により母と弟を亡くした小学6年生の頼子は、博多にある親戚の家へ身を寄せる。戦時中とは言えまだ陽気な空気が残る街だった。ある日頼子は「空襲など怖くない」とふざける同級生の友次と信夫と喧嘩となるも、かえって友情を深めるのだった。そんな子供たちが過ごす街にも集団疎開や祇園山笠の中止など戦争の色がだんだんと濃くなっていく。そして1945年6月19日、午後11時。B29爆撃機230機が静かに眠る福岡市を襲った…。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0民間人を巻き込む戦争は反対だ

2016年6月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

悲しい

泣ける

黒い雨に打たれて(中沢啓治が企画・原作・製作)というアニメにかなり強く胸をえぐられた後、続けて戦争をテーマにしたアニメを観たくなり、こちらを鑑賞。

キャラクターの絵柄や声は可愛らしいが、戦争の恐ろしさはしっかり伝わってきた。
戦時中の教育や思想、攻撃を受けてパニック状態に陥る人々の様子がよくわかる他、子供たちの無邪気さや逞しさも感じられる作品。

人々の生活や町の伝統を、焼き払ってしまえる戦火が憎い。

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Arco
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