はだかの天才画家 山下清

劇場公開日:

解説

放浪の画家山下清本人を主人公としたアグファカラーによる記録映画。三月クランク・インしたこの映画は、山下清と起居を共にすること七ヵ月余、その間、南は鹿児島桜島から、名古屋、岐阜多治見を経て、北は新潟と、広い範囲にわたって、さすらいの旅をつづけて、撮影された。そして、かれの出身校である千葉県市川市の精神薄弱児の救護施設である八幡学園が紹介され、現在収容されている児童の姿を通じて、かれの生い立ちを説明、その才能が世に出るところから、発達過程および現在にいたるまでを描いており、マジック素描六点、貼絵三十三点、油絵三点、陶磁器九点というかれの傑作が紹介されているが、その中で、もっとも興味が深いのは貼絵の制作過程である。そのおどろくべき丹念さと巧妙なテクニックが、迅速な指さばきでくり拡げられるところ、見るものを感歎させずにおかない。ことに、かれの独白が見事に録音され、ほほえましい効果をあげている。

1957年製作/36分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1957年10月15日

ストーリー

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

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