女賊と判官

劇場公開日:

解説

製作は「乱れ星荒神山」のマキノ光雄、同じく藤川研一の企画、「いつの日君帰る」の小国英雄の原案により、「乱れ星荒神山」の村松道平と民門敏雄が共同で脚本を書き「レ・ミゼラブル」後編のマキノ雅弘と萩原遼が協同監督、「毒殺魔殿」の川崎新太郎が撮影を担当している。主演は「天皇の帽子」の片岡千恵蔵、「エノケンの八百八狸大暴れ」の宮城千賀子、「乱れ星荒神山」の高田浩吉、「千石纏」の喜多川千鶴、新人浪路はるかのほか、暁テル子、市川春代、美ち奴等が助演している。

1951年製作/88分/日本
配給:東映
劇場公開日:1951年1月5日

ストーリー

北町奉行河内守の嫡男金四郎は義理の弟に家督を譲ろうと廃嫡を覚悟で道楽三昧に日を送り悪を挫き弱きを扶けて江戸の人気男となっていた。当時、江戸では夜毎に怪盗紅燕が出演していた。東海道は気ままな旅に出た金四郎は三島の宿で江戸を食いつめた昔なじみの女巾着切り時雨のお妻に紅燕と勘違いされて口説かれたが、藤枝近くの茶店で素晴らしい旅姿の美人に目をみはった。彼女こそ、当の紅燕おりんで、常磐津師匠と義賊紅燕の二枚看板を目証し瀧蔵にかぎつけられての都落ちだった。金四郎とおりんは偶然、駈け落ち者の勝ん平とお初の笠を被って茶店を出たため、浜松の宿で駈け落ち者に間違われて一室に入れられた上、ほんものの二人、お妻、彼女を口説く瀧蔵が鉢合わせして、てんやわんやの大騒ぎ。道中進んで三州岡崎の宿では、瀧蔵の依頼をうけた悪貸元三河屋藤兵衛の仔分儀十が旅芝居阪東あやめ一行の小屋に逃げこんだおりんを追ってまたもや珍捕物が展開された。その夜一座の姉妹花形の一人しのぶが曲者に殺され、お妻も傷をうけた。金四郎は曲者の二の腕にある大きな痣を見て、何ごとかをうなずいた。しのぶの遺言でその妹小糸と弟五郎を京都まで送った金四郎は再び江戸にとって返し、そこで意外な真犯人をあげたのである。

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