巌流島前夜
劇場公開日:1959年10月23日
解説
「時代映画」の山上伊太郎賞を受賞した新人・梅林貴久生の脚本を、「花の幡随院」の大曽根辰保が監督した巌流島決闘秘話。撮影は「伴淳・アチャコのおやじ教育」の倉持友一。
1959年製作/75分/日本
原題または英題:Plelude to a Duel
配給:松竹
劇場公開日:1959年10月23日
あらすじ
宮本武蔵は一条寺下り松で吉岡一門と決闘し、そのまま鳥羽へ旅立った。喜んだのは藩主・内藤忠則だ。しかし、同家の指南役・黒城玄蕃は複雑な気持だった。武蔵を指南役に召しかかえるとすれば、自分はどうなるかと思うからだ。玄蕃には香代という娘があった。香代は松坂まで琴を求めに行っての帰途、武蔵と知り合い家に連れて帰った。翌日、武蔵は玄蕃に連れられ忠則に対面した。玄蕃の門弟たちと試合をし、師範代までも負かした。忠則は玄蕃との試合を命じた。が、武蔵はこれを断わった。玄蕃の人柄にひかれるものがあったからだ。玄蕃はせめて相討ちにでもと、それから連日激しい稽古をかさねた。玄蕃の妻の滝江や、香代が武蔵の許をおとずれ、試合をやめてほしいと頼んだ。武蔵は鳥羽を去った。が、忠則は金で武蔵を追い払ったとの噂を聞き、玄蕃に切腹を命じた。これを知った武蔵は引返し、玄蕃を救った。--七年後、小倉では同藩指南役・佐々木小次郎と武蔵が対決すると大騒ぎをしていた。玄蕃がやって来、武蔵を励ました。彼は小次郎の燕返しの剣法をさぐるため小次郎と剣をまじえた。が、燕返しは鋭く、小次郎の剣は玄蕃の胴へ。かつぎこまれた玄蕃は、苦しい息の下から、燕返しに勝つ方法は唯一つ、飛び上れと武蔵に教えた。かくして、小次郎との試合は武蔵に凱歌が上った。すでにその頃、玄蕃は死んでいた。数日後、旅姿の武蔵はすがる香代に「玄蕃殿を殺したのはこのわしだ、武蔵、生涯妻は娶りませぬ」と言い、立ち去った。
スタッフ・キャスト
-

宮本武蔵森美樹
-

佐々木小次郎北上弥太朗
-

黒城玄蕃近衛十四郎
-

妻滝江幾野道子
-

娘香代条ちづる
-

内藤忠則名和宏
-

関森多三郎小笠原省吾
-

妻志乃佐乃美子
-

吉岡源次郎目方誠
-

忠則家重臣永田光男
-

紬川忠利公梅江田譲二
-

細川家重臣藤間林太郎
-

吉岡家門弟大友富右衛門
-

吉岡家門弟田中謙三
-

忠則家臣A滝祐児
-

忠則家臣B高見孝三郎
-

忠則家臣C浅岡襄
-

玄蕃門弟A川本治正
-

玄蕃門弟B佐藤賢
-

玄蕃門弟C松原広二
-

武芸者A中田耕二
-

武芸者B天王寺虎之助
-

小次郎門弟A小田草之助
-

小次郎門弟B小川省三
-

小次郎門弟C池田恒夫
-

旅篭女中石井トミコ
-

船頭佐助富本民平
-

囚人の浪人生方功
-

医者乃木年雄
-

介錯人宮嶋安芸男
-

立会人光妙寺三郎
-

香代の附添女佐々木京子
-

遊女美村安子




