警視庁物語 遺留品なし

劇場公開日:

解説

警視庁物語シリーズの第十一話。「警視庁物語 一〇八号車」のコンビ長谷川公之が脚本、村山新治が監督をそれぞれ担当した。撮影も同じく「警視庁物語 一〇八号車」の佐藤三郎。

1959年製作/66分/日本
劇場公開日:1959年9月15日

ストーリー

アパートの一室で殺人事件が起った。被害者は、坂井久子という電話交換嬢で、遺留品はなかった。株券も通帳も手をつけずに置かれてあった。聞きこみが始まった。被害者は株券を買いこんでおり、同じビルに勤めている須貝という男とつき合いをもち、最近は生理学教室で研究をしている池某なる男とも交際があるということが分った。また、株券のほかに無記名投資信託を相当額もっていたことも分った。犯人はそれを狙ったのだ。被害者は二十九歳という年齢から推してみて結婚を急いでいたらしく、結婚相談所で生理学教室員という婚約者を見つけて喜んでいたという話だ。須貝のアリバイは成立した。あとは、池某を割り出すことだ。遂に、被害者の利用した結婚相談所が発見された。そこで、池原清なる男を紹介されたのだった。親友光江は池原の写真を見せられて驚いた。光江は池原と交際があったのだ。池原は当時、被害者久子との交際を光江に乗りかえていたのだった。池原はニセ医者で、光江は結婚の約束までしたという。そして、研究の費用として、十万円をパロマという喫茶店に届けたとも言った。池原のアリバイはなく、投資信託を銀行に売りに出したのも当人と分った。刑事たちはパロマへ張り込んだ。池原は現われなかった。が、そこで事件の鍵とも思われる一人の女を見つけた。女は、以前池原と同じ会社に勤めており、結婚するという池原の甘言に乗って、池原の費いこんだ会社の金を半分負担しようという約束をしていた。その打合せのため、今日パロマで会う約束だと言った。女の口から池原のアパートを知った刑事たちは、高飛び寸前の池原に手錠をかけた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0今となっては地味かもしれないが、丁寧な作りに好感の持てる刑事ドラマ。

2022年2月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

今となっては地味かもしれないが、丁寧な作りに好感の持てる刑事ドラマ。

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Mr. Planty