おヤエのあんま天国
劇場公開日:1959年6月16日
解説
「おヤエの身替り女中」に続くおヤエシリーズの第四作。脚本・高橋二三、監督・春原政久、撮影・峰重義とスタッフは「おヤエの身替り女中」と同じ。
1959年製作/57分/日本
配給:日活
劇場公開日:1959年6月16日
ストーリー
おヤエには一人の弟がいた。孝志といい、苦学しながら大学に通っていた。おヤエは、旅館の女中では弟の学資にもことを欠くので、身入りのいいアンマに転業することを決心した。昼はアンマの学校へ通い夜はボスのアンマについて実修、そしておさんどんに拭き掃除だ。始めてのお客は森園という男だった。コチコチになって力を入れるおヤエに悲鳴を上げたが、彼は逆にアンマの仕方を教えてくれた。それからも、森園はよくおヤエを指名してくれた。すると、きまったように隣の室の長岡もおヤエを呼んだ。チップをはずんでくれた。おヤエはいつか長岡が好きになった。卒業した孝志は、森園の秘書となった。孝志は、女アンマの千鶴子と結婚すると言い出した。おヤエは夢を破られた。--二年が過ぎた。おヤエは、治療院の主人と長岡から、森園の鞄の“マレーの星”というダイヤを盗んでくれと頼まれた。がおヤエにはとてもそんなことは出来ない。ある日、おヤエが森園の部屋にいる時、覆面をした男が入って来てダイヤを盗もうとした。おヤエがとびつき覆面をとると、その男は孝志だった。千鶴子のお産の金に困っての盗みと聞いて、森園は許してくれた。が、千鶴子は産後の日だちが悪く、死んだ。間もなく、赤ん坊を背負い、旅館から旅館へ子守り唄を歌いながらアンマをして歩く、おヤエの姿が見られるようになった。