警察官出世パトロール
劇場公開日:1958年11月1日
解説
岡部千葉男の『お巡りさん太閤記』を、赤司直・松井稔が脚色した喜劇。監督は「薔薇と女拳銃王」の小森白、撮影は「坊ぼん罷り通る」の杉本正二郎。「坊ぼん罷り通る」の高島忠夫に、小畑絹子・鮎川浩・由利徹等が出演している。
1958年製作/74分/日本
劇場公開日:1958年11月1日
ストーリー
今日は高木巡査の初出勤の日、日頃の落着きを失って左側通行をしてしまった。ために署から出て来た女学生・妙子と衝突、逆に注意されるという不始末を演じた。警察官として初めて迎えた非番の日に、高木は加藤署長の家に招かれた。ところが、奥から出て来た女学生が、初出勤の日に衝突した妙子だったのだから驚いた。が、この日以来、彼の脳裏には妙子のあどけなさが強く焼きつけられたのである。一方、バーの女給朱美は高木にゾッコン参っていた。友人の淑子を使い、アパートに空巣が入ったと嘘をつき、高木を自室に引きずりこんだ。彼はほうほうの態で逃げのびた。と、町角で指名手配中の水原にぶつかったのだ。大格闘の末逮捕、彼は警務係に栄転した。--三年の月日が流れて。加藤署長はすでに退官、妙子は小学校の教員になっていた。高木も警部補に出世した。その頃、盛り場には暴力団がはびこっていた。高木も、娯楽センターに横槍を入れる黒岩組を調査していた。だが、物的証拠をつかめず調査は行きづまった。加藤元署長に打開策を相談した高木は、一人で黒岩の逮捕に向い成功した。この大胆な行動から、彼は署長に抜擢された。だが、彼には何となく心残りがするのだ。赴任先が大島で、妙子としばし別れなければならないからだった。