不敵なる反抗

劇場公開日:

解説

「花太郎呪文」の高岩肇のオリジナル・シナリオを、「非常線(1958)」のマキノ雅弘が監督、同じく「非常線(1958)」の三村明が撮影したアクション・ドラマ。主演は「変幻胡蝶の雨/月の輪族の逆襲」の中村賀津雄、「非常線(1958)」の岡田英次、故里やよい。ほかに千秋実、沢村貞子、志村喬、峰博子らが出演。

1958年製作/81分/日本
原題または英題:Fearless Opposition
劇場公開日:1958年5月7日

ストーリー

雄次は麻雀屋をやっている母と二人きりで暮していた。兄の真一は家出して警察官になっている。下宿の娘と婚約したという。そんな兄を雄次は憎む。界隈のやくざ大山組に、雄次はいつか出入りし始めた。母の麻雀屋に目をかけてくれるのを恩に着ている。近所の三流キャバレーの女給みどりと彼はデキた。大山組はヘロイン密売のことで西川組と争い始めた。大山組は密売の連絡場所に、雄次の母の麻雀屋を使っているのだ。ある夜、そこへ西川組が殴りこむ。店はメチャメチャにされた。その修理費として大金を雄次に渡した大山は、雄次に西川の射殺を命じた。大ボス高木の娘の婚礼の日、彼はそれを実行した。真一は密売の件をかぎつけていた。その彼へ、殺人の犯人は弟だよという怪電話がかかってきた。女の声だ。真一は弟を捕えねばならぬと思った。俺と同じ道を歩かせたくない。彼は六年前までは大山組のやくざだった。やはり殺人を命ぜられ、捕えられた。塚田刑事は彼をあわれみ、被害者がカスリ傷だったのを幸い、彼を拾い上げ、一人前の警察官に仕上げたのだ。みどりは彼と婚約していたのだが、それ以後、大山の情婦にされ、今は娼婦に転落した。真一は雄次を求めて回る。怪電話の主はみどりだった。みどりの憎しみ。キャバレーで、真一はみどりにそそのかされた男たちから袋たたきに会う。それでもひるまぬ雄次に、みどりの頑固な心も溶けかけた。そのとき、雄次や大山組の手下が現れ、彼を横浜の某所に連れ去る。彼は生命の危機にさらされながら、雄次に自分の六年前までのことを話す。大山組のことすべてを話す。雄次はやっと兄を理解し、二人で力を合わせて、悪人たちへ立ち向う。二人が危くなったとき、みどりの電話で警官隊が到着する。兄弟は始めて抱き合う。みどりは自から命を絶った。

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