朝の口笛

劇場公開日:

解説

永来重明の「花嫁以前のこと」(NHK連続放送劇)を「君を愛す」の白坂依志夫が脚色、「第三非常線」の枝川弘が監督する現代若人の生態を描いた一篇。撮影は「君を愛す」の渡辺公夫。主な出演者は「踊子」の船越英二、「鼠小僧忍び込み控 子の刻参上」の小野道子、「いとはん物語」の梅若正義、市川和子、「駅馬車襲わる」の品川隆二、南左斗子、見明凡太朗。沢村貞子、滝花久子、丸山修、岡村文子、潮万太郎などが助演する。

1957年製作/79分/日本
劇場公開日:1957年3月13日

ストーリー

綾子、純子、みさを、圭子の四人は高校を卒業したばかりの仲好し組。綾子は医者の娘、アメリカ婦りの高級太陽青年との縁談をけって、みさをの父が編集長のスタア春秋記者になる。純子はフランス的大恋愛を夢みる文学少女、城北大学へ進むがふとした縁で野球部の花形小田を知り、男らしい彼に胸をときめかす。みさをと圭子はスチュワーデス志望だが、みさをは合格し、北海道に恋人が居るから北海道線に乗れば始終会えると答えた圭子は落ちてしまった。が、みさをは結核の徴候があると判って立場は逆になる。綾子の兄一彦はカミナリ親爺から医者になれと強制されているが文学志望の気の弱い青年。みさをが結核と知り、彼女を愛している一彦は気が気でない。M型の綾子は北川カメラマンと組み、事毎に口論するが仕事の失敗をカバーしてくれる彼の好意に次第に傾いて行く。純子は今迄安サラリーマンの妻の姉が生活に疲れているのを見て批判的だったが、リーグ戦の花形となっても平凡な生活を望む小田の生き方に共鳴し、将来を約束し合う。不運の病床にあったみさをも、愛している一彦が医者になってみさをの病気を治そうと決心したことを知り生き甲斐を感じる。一方綾子は初の給料で北川にネクタイを贈ろうとするが、仕事の上で失敗し彼と衝突する。おまけに北川には郷里に許婚のあることを聞いて悲観する。誤解のとけぬまま彼は許婚のことで帰郷する。しかし北川も綾子と同じ思いだった。数日後帰郷した彼は綾子を呼出す。淋しく迎えた綾子に彼は言うのだった。「許婚の方は向うに納得してもらった。俺はブキッチョでうまく云えないが……つまり俺は君が好きなんだ!」胸が迫ってきて二人はひしと抱き合った。雨。--長い接吻。

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