栄光と驀走王

劇場公開日:

解説

「君ひとすじに」の館岡謙之助の脚本を「黒帯無双」の内川清一郎が監督、「大学の武勇伝」の岩佐一泉が撮影を担当した。主なる出演者は、「社長三等兵」の田崎潤、「チエミの初恋チャッチャ娘」の高島忠夫、「君ひとすじに」の久保菜穂子、高田稔、「大学の武勇伝」の筑紫あけみ、「嫁ぐ日」の細川俊夫など。

1956年製作/93分/日本
原題または英題:Speed King
劇場公開日:1956年4月11日

ストーリー

警視庁交通違反係の警官野上修三は、今日も白バイを駆って京浜国道を走っていた。その姿に惚れ込んだモーター会社の社長からオートバイ競走の選手になれと勧められたが言下に断った。修三の弟俊介は、ジャズ交響曲の作曲家を夢みている。ある日、彼はアルバイト先のキャバレー・ジョーカーで、名古屋から来たばかりのダンサー橋爪鷹子がバンドマスター安田の毒牙にかかろうとしているのを救ったことから、クビにされた。鷹子をアパートに連れ戻った俊介は、彼女を修三の恋人でバス・ガール小倉よし子の部屋に泊めて貰うが、その鷹子の発案で、翌日から二人は盛り場の流し芸人になった。鷹子の歌に目をつけたジョー力ーの井筒は、甘言で彼女を誘い、俊介は捨てられた。ヤケ酒に悩みを忘れようとする弟の姿に心を痛めた修三は、オートバイ競走の選手に転向し、ピアノを買ってやった。もと同僚だった四方田を破った俊介は、次の選手権レースでチャンピオン保持者の黒木と顔を合わせることになったが、レースの前日、黒木のパトロン井筒の奸策に陥り、倉庫に監禁されてしまった。だがその翌日、発走間際に鷹子に救い出され、死力をつくして優勝した瞬間、もんどり打ってオートバイの下敷きとなった。これも黒木一味の仕業で、病院に担ぎ込まれた修三は、右足を切断しなければならなかった。よし子に扶けられて演奏会場に現れた修三は、俊介の指揮する「青春交響楽」を聴いてうれし涙にくれた。すべてを知った俊介は、「今は僕が兄さんを応援する番だ」といった。その日、鷹子は俊介に祝いの言葉を残して名古屋に帰って行った。修三とよし子が結婚する日も遠くはないであろう。

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