何故彼女等はそうなったか

劇場公開日:

解説

竹田敏彦の小説『少女の家』を「次郎物語(1955)」の清水宏(1)が脚色、監督し「息子一人に嫁八人」の鈴木博が撮影を担当した。主なる出演者は「驟雨」の香川京子、「若人のうたごえ」の池内淳子、「息子一人に嫁八人」の藤木の実、宇治みさ子、「花嫁会議」の浪花千栄子、「裏町のお嬢さん」の高橋豊子、他にニューフェイス多勢。

1956年製作/81分/日本
原題または英題:Girl's Reform School
劇場公開日:1956年2月5日

ストーリー

ある城下町の郊外に不幸な過去を持つ少女達を収容する学園「少女の家」があった。ある日そこへ放浪癖のある畑弘子が収容されて来た。小田先生は夜、淋しさのあまり自分の寝床にもぐりこんで来た弘子をなだめて帰したが、弘子が落して行ったタバコのことから彼女の部屋を調べると食べ残しの夏みかんを見つけた。弘子と同室の米子の食べ残したものであった。宮井トミ子は成績がよくなったので家に帰されることになった。しかし家で継母に辛く当られたトミ子は家出をし、パチンコ屋にはたらく、これも脱走児の秋枝と「少女の家」に帰って来てしまった。町のうちわ屋が手伝いを頼んで来た。トミ子とあや子は喜んで出かけて行ったがうちわ屋の他の雇人が「少女の家」の少女達と働くことを拒否したためまた「家」に返されてしまった。美容院から助手を求めに来た時、少女達は皆断った。清子は偽の手紙を書いた。まもなく清子の叔母だと称する内儀風の女が清子を引き取りに来た。帰り途「おかみさん、うちこれでも、まともな女になろうと思ったんやで」と清子がその女にいうと女は「あほくさ」といった。「少女の家」では米子が子供を産んだ。産声をきいて少女達は歓声をあげるのだった。「少女の家」を出て母のもとに帰った千代は、家の貧しいために苦界に身を沈めなければならなかった。証文に印をつく母の側で千代は泣いていやがったが結局印は押されてしまった。小田先生につれられて遠足に来た少女達は白粉をぬった千代を見た。小田先生が千代の働らいている家に行って見ると千代はおかめの面をつけて出て来た。その面をはがすに忍びず小田先生は悲し気にその家を去った。皆さん、この少女達を温い心で抱いてやって下さい。

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