赤穂浪士 天の巻・地の巻
劇場公開日:1956年1月15日
解説
大佛次郎の小説を「母なき子」の共同脚色者の一人、新藤兼人が脚色、「復讐の七仮面」の松田定次が監督、「弥太郎笠(1955)」の川崎新太郎が撮影を担当した。主なる出演者は、「荒獅子判官」の片岡千恵蔵、喜多川千鶴、千原しのぶ、「あばれ振袖」の中村錦之助、「笛吹若武者」の大友柳太朗、「ふり袖小天狗」の東千代之介、「続・薩摩飛脚」の市川右太衛門、その他東映の男優陣、女優陣の大部分が出演する。
1956年製作/150分/日本
原題または英題:47 Loyal Samurai
配給:東映
劇場公開日:1956年1月15日
ストーリー
元禄十三年、勅使饗応役浅野内匠頭は生来の一徹さから、江戸城内で吉良上野介に斬りつけたが果さず、即刻切腹、お家断絶の処分をうけた。上野介の子綱憲の養子先、上杉家の家老千坂兵部は家臣小林平七を通して知った浪人堀田隼人と大泥棒の蜘蛛の陣十郎を、隠密として赤穂に放った。浅野家の城代家老大石内蔵助は赤穂城明け渡しを済ませると、妻子と別居し、京の遊里で放蕩三昧の明けくれを送った。浪士たちは或は江戸に、或は他藩に、それぞれの生活を求めて離散したようだが、お家の安泰を願う千坂は気を許さず、小林平七を吉良家に付け人として送るほどの用心深さだった。ひそかに大石の蹶起を待つ五十余名の同志の中にも、昼行灯の噂そのままの大石の行状に不信を抱いて脱落する者も尠くない。それでも、江戸市中では町人に身をやつして仇敵吉良家の動静を探る浪士もあった。やがて舎弟大学の取り立ての儀は許されず、主家再興の望みも全く断たれたと知って、大石は江戸に向うが、名古屋本陣での立花左近の情けほど、大石の心をうったものはなかった。一方、早くも大石の動きを察知した千坂は、隼人に大石を斬らせて将来の禍根を断とうと図った。だが隼人ほどの腕も大石には刃が立たなかった。そして隠密の仕事に懐疑を抱き始めた隼人は、師走十四日夜半、山鹿流の陣太鼓が突如、凍てついた厳冬の町に鳴り響いたとき、寝返りを打った。上杉家へ走ろうとする目明し金助を斬り伏せたのだ。かくて四十七士は首尾よく本懐をとげろことができた。もはや生きる望みを見失った隼人は、女間者お仙と姿を消した。その朝、泉岳寺に向う浪士たちを、深編笠の武家が見送っていた。それは千坂兵部であった。
スタッフ・キャスト
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立花左近片岡千恵蔵
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吉良上野介月形龍之介
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堀部弥兵衛薄田研二
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堀部安兵機堀雄二
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片岡源五右衛門原健策
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毛利小平太片岡栄三郎
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吉千代植木基晴
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渋江伝蔵清川荘司
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梶川与惣兵衛百々木直
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小平太の兄神田隆
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武林唯七月形哲之介
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権太夫河部五郎
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小野寺十内加藤嘉
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目玉の金助河野秋武
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脇坂淡路守龍崎一郎
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蜘蛛の陣十郎進藤英太郎
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小山田庄左衛門萬屋錦之介
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堀田隼人大友柳太朗
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浅野内匠頭東千代之介
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千坂兵部小杉勇
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柳沢出羽守宇佐美淳也
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丸岡朴庵三島雅夫
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大高源吾小柴幹治
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片田勇之進高木二朗
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穂積惣右衛門高松錦之助
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安井彦右衛門明石潮
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牟岐平右衛門葛木香一
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大野九郎兵衛香川良介
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将軍綱吉沢田清
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石屋の源六山口勇
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清水一学吉田義夫
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松原多仲杉狂児
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小林平七加賀邦男
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上杉綱憲石井一雄
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大右妻りく三浦光子
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お仙高千穂ひづる
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さち田代百合子
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お柳浦里はるみ
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おくう植木千恵
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しのぶの女中吉井待子
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宗偏の妻毛利菊枝
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十内の妻丹松浦築枝
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仲居お菊八汐路恵子
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安兵衛の妻幸星美智子
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夕露太夫千原しのぶ
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お千賀喜多川千鶴
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大石主税伏見扇太郎
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大石内蔵助市川右太衛門