角帽三羽烏

劇場公開日:

解説

雑誌ロマンス連載の北条誠の原作を「三羽烏奮戦す」の共同脚色者の一人、光畑碩郎と「素晴らしき招待」を監督した野村芳太郎が共同で脚色し、同じく野村芳太郎が監督、「太陽は日々新たなり」の井上晴二が撮影を担当した。主なる出演者は、「絵島生島」の高橋貞二、「続・この世の花 第4・5部」の川喜多雄二、中川弘子、「胸より胸に」の大木実、「あこがれ(1955)」の野添ひとみ、小山明子、「柔道開眼」の紙京子、「野菊の如き君なりき」の小林トシ子など。

1956年製作/84分/日本
原題または英題:Those College Years
劇場公開日:1956年1月3日

ストーリー

城北大学の三羽烏と異名をとった治夫、六郎、大西の三人は、揃ってお人よしの暢気坊主である。落第チャンピオン治夫の家庭教師をつとめる六郎は治夫の妹木の実と恋仲で、マラソン選手の大西と同じ下宿の住人だが、下宿の女主人は姉娘の明子を実家の裕福な大西と結婚させたいと願っているので、差別待遇するのも無理はないというもの。ところが日頃仲のよい大西と明子が些細なことから仲たがいした折も折、郷里の祖母が弟の健吉をつれて恋人の首実験のため、上京するといって来た。進退きわまった大西は、同級生の春子やその姉に泣きついて、春子に「一日だけの恋人」になって貰うことになった。その頃、治夫は父の会社の融資先の令嬢と見合いをしてくれと両親に頼まれるが、彼は絵の展覧会でよく見かける名も知らぬ女性に心を惹かれていた。渋々見合いをした治夫は、相手の令嬢みどりこそ意中の人だったので吃驚したが、きっかけが悪くそのまま別れてしまった。一方、大西は祖母の上京時間を間違えたため、勝気な明子に先を越され、祖母は一目で明子を好きになった。「一日だけの恋人」の春子たちに若い人好みの東京を案内された祖母はひどく不機嫌だが、健吉は明子の妹陽子が好きになったようである。待望のマラソン大会当日、アンカーで落伍しそうになった大西は、思いがけなく明子の姿を見て勇気百倍、見事に優勝することが出来た。やがて、羽田から帰郷する祖母と健吉を見送る三羽烏、それに明子、陽子、春子、木の実たち。大西と明子、六郎と木の実が手を組んで去ったあと、突然現われたみどりが淋しげな治夫の腕をとった。春子だけが暮れなずむ空港に佇んでいるのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0前半は野村芳太郎監督のキレッキレの演出とカメラワーク、小粋なギャグ...

2019年10月31日
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むろヰ

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