東京-香港 蜜月旅行

劇場公開日:

解説

「亡命記」と共に香港ロケを行った作品で、「亡命記」と同じく野村芳太郎が脚本を書き監督し、井上晴二が撮影を担当する。音楽も同様に木下忠司(新婚白書)である。出演者は「亡命記」の佐田啓二、岸恵子、「貝殻と花」の有馬稲子のほか、浦辺粂子、日守新一、および中国映画界のスター厳俊、林黛などである。

1955年製作/104分/日本
原題または英題:Tokyo-Hongkong Honeymoon
劇場公開日:1955年6月28日

ストーリー

毎朝新聞の香港特派員山下俊介は、バレリーナ入江節子が離婚をしてフランスに旅立った真相を確めるように本社より命を受けた。ところが彼は、人もあろうに同じ目的を持った新日タイムズの女記者雨宮啓子を入江と思いこんでしまった。啓子はそれを幸いに入江になりすまし、フランスへの旅行は単なる留学にすぎないと語ったので、山下はそのまま本社へ報告した。しかし新日タイムズには、入江が香港にいる愛人に会うため日本を離れたと云う記事がトップを飾っていた。この失敗で山下は帰国を命ぜられた。山下の友人李紹与は、香港歌劇団の名花沈麗花と結婚し、日本に新婚旅行することになった、というのは日本人である麗花の父親を探し求めるためであった。山下は二人の李夫妻と一緒に日本へ向かったが、図らずも同じ飛行機に乗っていた啓子は夫妻の話をきき早速東京へ連絡したので、彼等が羽田空港に降りた時には、新日タイムズの記者やカメラマンが大勢待ち受けていた。山下の二度目の大失敗だった。こうしたジャーナリズムの争いの中に、李夫妻は日本での静かな生活を妨げられていた。山下は遂にこうした職業意識の行き過ぎを責めて、啓子に怒りの言葉を投げつけた。彼女も自分の非を悟るのだった。間もなく麗花の父親は九州から上京したが、それは生活苦から、何の関係もない一老人の狂言だったと分った。だが麗花はやさしくお父さんと呼びかけ、香港への機上の人となった。やがて結ばれるであろう山下と啓子の前途をも祝福しつつ--。

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