サラリーマン 目白三平

劇場公開日:

解説

ニッポン放送で連続放送された中村武志の原作を、「幸福を配達する娘」の井手俊郎が脚色、「女給」の千葉泰樹が監督する。撮影も「女給」の西川庄衛で、音楽は「愛と死の谷間」の芥川也寸志の担当。出演者は「月は上りぬ」の笠智衆、「おふくろ(1955)」の望月優子、「百面童子」の東千代之介、「坊っちゃん記者」の小林桂樹、「石松と女石松」の堀雄二、「女給」の三笠博子、日野明子、星美智子、「血槍富士」の田代百合子、「姉妹(1955)」の中原ひとみなど。

1955年製作/92分/日本
配給:東映
劇場公開日:1955年5月17日

ストーリー

二十数年国鉄本庁に勤める目白三平は、機関紙の編輯に熱心である。雨洩りするような家に住みながら、奥さんの文子や子供達と共になごやかな家庭を営んでいた。ある晩三平の家に、ビール会社に勤める村上の訪問を受けたが、村上が懇意にしている靴屋の娘敏子に彼を紹介し靴を注文させようとしたので、彼はそれをきき入れて頼みつけの靴屋をやめてそこに変えた。だが出来た靴はダブダブで、もう一度手を加えていると結局高い値についてしまった。三平は毎朝飲みに行くコーヒー店の三姉妹(1955)の愛想のよさに、血圧や白髪を忘れるほどの嬉しさを感じていた。又昼休みには八重洲口の名店街を見物するのが習慣だったが、ある時洋服屋のネクタイコンクールに投票したのが一等に当選し、ショウ・ウィンドウに名前が掲げられた。だが折角の賞金も同僚や近所の人々にたかられて、結局気の好い三平の手元には一銭も入らずに終ってしまうのだった。その頃村上の勤めるビール会社主催の舞踊の招待券をもらって、三平は一家揃って出掛けて行ったが、其処では羨ましいほど親しそうな村上と敏子が観覧していた。やがて春も過ぎ暑い気候になったが、文子の希望で貯金していた金で畳を入れかえた。掃除も済んだ後、村上も交えた食卓には二本のビールが並び、乾杯しながら村上は恥ずかしそうに敏子との仲介を頼むのであった。それを素直に受ける三平夫婦の表情も希望に燃えて明るかった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0無機質な現代人に欠けているものを思い出させてくれます。

2024年5月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

せせこましさが随所に現れるが、意外と当事者たちは気にしてない様子。毎日を一所懸命に生きてる様が返って心地よく感じた。喜びは他人に話すことで倍になり、苦しみや悲しみは他人に話すことで半分になると言います。この作品には現代にはない家族間の交流、人と人との交流があります。こちらは生身の人間、あちらも生身の人間、人間と人間が言葉を交わすことが如何に大切なことなのかわかります。孤独社会でSNSしか語る相手のいない現代、物質的には豊かになったし、便利になったが、それ故にお互いの足りないところを補い合う助け合い精神を失くしてしまったのではないかと思います。願わくば他人を誹謗中傷するより他人を助けてあげられるような世の中にこの先なればいいなと感じました。

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ちゆう

3.5笠智衆=目白三平‼️

2024年5月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

幸せ

笠智衆さん演じる目白三平のほのぼのとした日常を綴る人気喜劇シリーズの第一弾‼️遠縁の男に知り合いの靴屋から靴を作ってやってくれと頼まれて断れなかったり、商店街の高額商品券が当選し、同僚や友人たちからたかられ断れなかったり、そのせいで妻と険悪になったり・・・‼️これはホームドラマとしては秀作だが、ホームコメディとしては駄作である‼️周りの人間のいいように振り回される目白三平というキャラは笑えない‼️それどころか観ていて可哀想になってくる‼️これは笠智衆さんのキャラ故‼️そういう意味ではミスキャストかな⁉️森繁久彌さんならもっと楽しい作品にしてくれたと思う‼️

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