犯行現場
劇場公開日:1960年11月9日
解説
阿部桂一のオリジナル・シナリオを、「襲われた手術室」の阿部毅が監督した刑事もの。撮影は「熱い砂」の宗川信夫が担当。
1960年製作/77分/日本
配給:大映
劇場公開日:1960年11月9日
ストーリー
殺人事件が発生した。被害者は福本道子、自分のアパートで刄物により一刺しにされていた。彼女は渋谷のキャバレーの女給だった。湯川慎一という男のあることが分った。慎一は姉の柾子と二人きりで、柾子が勤めて慎一の学資を出していたが、慎一は姉を嫌って家を飛び出していた。田舎からヤクザの親分になりたいと上京してきた吉井と住み、慎一も東西組のチンピラ仲間になっていた。吉井自身もひそかに道子にひかれていた。青山刑事らは、ジャズ喫茶で慎一を捕えた。道子の部屋の窓の下にあった足跡は慎一のそれと一致したが、彼にはアリバイがあった。第二の殺人事件が起った。被害者はソープランドの社長陳である。柾子の旦那なのだ。兇器は前の事件に使われたものと同じだった。慎一が再び捕えられた。吉井が一人で留守をしている慎一の部屋を捜査した結果、部屋から陳と同じ血液を検出した。慎一はアリバイのあることを主張した。ソープランドは、東西組の北見が社長として入った。温泉は表面上正式に買取った形になっていたが。慎一のアリバイは北見らによって証言された。第三の殺人事件が発生した。柾子が殺されて、川に浮かび上ったのである。刑事は、三度目慎一が捕えられる時、高額の金を持っていたことから陳を殺してさらに姉を殺した上、彼女の貯金を盗んだものと断定した。慎一が留置場の床を破って逃げた。捜査陣は慎一の捜査に飛んだ。彼が捕まるのは時間の問題だが--。