時の氏神 新夫婦読本
劇場公開日:1960年10月18日
解説
菊池寛の原作を、「誰よりも君を愛す」の舟橋和郎が脚色し、「嫌い嫌い嫌い」の枝川弘が監督した明朗編。撮影「すれすれ」の秋野友宏。
1960年製作/74分/日本
原題または英題:Wait for Tomorrow
配給:大映
劇場公開日:1960年10月18日
ストーリー
結婚十年、相沢英作はテレビの人気作家で収入もぐんと増した。浮気の虫がそろそろ頭をもたげて出たようである。昨年のこの冷戦を解消しようと、妻のぬい子は友人芳子の結婚式に夫を誘った。その夜、英作は二次会から泥酔して帰って来た。テレビ局の帰り、バーで気炎を上げる英作は、なじみの女給から、奥さんに恋人が出来たらどうします、と言われた。笑いとばした英作だったが、翌日はぬい子の行動が気になった。新調の服を着て出かけたぬい子は夜遅く帰宅した。二枚目の学生が書生を志願して来た。英作は断わったが、ぬい子の加勢を得て彼は押しかけ書生になってしまった。二人が新婚の杉本夫婦と麻雀に出かけたあとでは書生の夏雄が執筆に忙がしい。このミュージカル・コメディが大当りして、英作の名声は上る一方。夏雄が来てから景気がよくなったというので、ぬい子はサービスにつとめた。が、突然夏雄が求婚したので、ぬい子は一喝、彼をクビにした。安心して飲み歩いて帰った英作はあわてた。結婚記念日だというのに飲み歩く英作に、ぬい子は爆発した。スーツケースを下げて実家に帰ろうとした矢先、同じようなスーツケースを下げた芳子が泣きながら入って来た--。