摩天楼の男

劇場公開日:

解説

城戸礼の原作を、「トップ屋取材帖 影を捨てた男」の星川清司が脚色し、「爆破命令」の野村孝が監督したものでダム工事場を舞台にしたアクション・ドラマ。撮影は「喧嘩太郎」の山崎善弘。

1960年製作/78分/日本
原題または英題:Human Jangle
配給:日活
劇場公開日:1960年9月14日

ストーリー

大峡谷にそそりたつ電神ダム。その建設にあたる三浦組と荒川組との間には、はげしい対立があった。そんな頃、竜崎三四郎が三浦組の現場監督として乗りこんできた。片桐所長の妹夏子は、彼の体に潜むエネルギーを感じた。三浦組の現場では事故が続出していた。荒川組の仕業なのだ。組頭の源吉がいくらくやしがっても、証拠がないので手が出ない。東京の雑誌社では、電神ダム取材のことで大騒ぎだった。現場の妨害で記者が重傷を負ったのだ。カメラマンの井川ユリが強引に名のりを上げた。数日後、ダム工事場へ向う三四郎は、一人の浮浪児を拾った。ユリが変装したのだ。彼女はむりやりにカメラ助手になってしまった。三四郎に一目惚れした、山麓にある町のキャバレーのマダム吟子が、工事現場までやって来て彼を追いまわした。夏子、ユリの心中は穏やかでなかった。荒川組の妨害は相変らず続いた。作業員の宿泊所が火事になった。一人の老作業員が、子供が中にいるとわめいた。三四郎が火炎の中におどりこんで救った。源吉や作業員たちの目に、三四郎が別人のようにうつり出した。荒川組のボス荒川は、三四郎を片づけるよう命じた。火事も彼の命令だったのだが、かえって三浦組の士気を高めるような結果になってしまったのだ。ユリが荒川組につかまった。三四郎一人で受取りに来いと挑戦してきた。三四郎は、一人夜のダムにのりこんだ。荒川組の幹部に囲まれたユリと、全身黒ずくめの大男が待っていた。獅子黒というプロレスラー上りの男だ。三四郎と獅子黒の争闘。獅子黒が三四郎を谷底に投げこもうとした一瞬、三四郎のプロペラ投げが爆発した。獅子黒は二度と立てなかった。三四郎はユリを力強く抱きしめた。

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