女賭博師絶縁状

劇場公開日:

解説

「鉄砲伝来記」の長谷川公之がシナリオを執筆し、「女賭博師乗り込む」の田中重雄が監督した“女賭博師”シリーズ第九作目。撮影は「セックス・チェック 第二の性」の喜多崎晃。

1968年製作/84分/日本
配給:大映
劇場公開日:1968年9月21日

ストーリー

賭博師の名人決定戦で滝川に惜敗した銀子は、立合人山形の勧めで奈良井辰吉に弟子入りすることになった。辰吉の指導は熾烈をきわめた。夜を徹しての修業も珍しくなかった。辰吉に部屋を貸しているラーメン屋の啓作としげ夫婦も、そんな二人の熱意にあきれ顔だった。銀子は、勝負に勝つには先ず自分に勝たねばならぬという辰吉の指導で、自分の腕と精神を鍛えた。数ヵ月後、以前より一層腕を上げた銀子は、山形の盆でツボを振るようになった。彼女のあざやかなツボが評判になり、山形の盆は繁盛したが、それをこころよく思わない横尾興業は、妨害策を練った。たまたま、銀子の弟で軍鶏の勝負に熱心な弘を知った横尾は、弘をおとりに銀子を自分の賭場に連れてきた。銀子と対したのは、かつて銀子との勝負に敗れたことのある、はる枝だった。はる枝は辰吉の娘だった。それを知った銀子は驚いたが、そのはる枝がイカサマを見破られて横尾のリンチをうけたため、銀子は横尾の賭場で一週間、ツボをふることになったのだ。事情を知らない辰吉は銀子の振舞いに激昂し自ら山形の賭場でツボを振った。一方、闘鶏の全国大会が近くなると、横尾興業は八百長を企み、前評判のいい弘の鶏を消そうと計った。そして借金の証文をカタにはる枝に弘を誘惑させたのだった。そんな時、事情を知った辰吉は、はる枝に会ったが、銀子と弘が窮地に陥っていると知ると、横尾興業に殴込んでいった。しかし、多勢に無勢、辰吉は凄慘な最期を遂げてしまった。銀子はそれを知ると、意を決して、横尾に勝負を申し入れた。勝てば弟を自由にし、負ければ自分が横尾の専属になるという条件だった。銀子の相手は各人位にある滝川である。二人の勝負は、雷鳴が轟き、稲妻が走る夜、ローソクの灯の中で行なわれた。辰吉の猛訓練を受けた銀子は以前の銀子ではなかった。彼女はツボの中で鳴る二つのサイコロの音を聞き分け、見事に勝ったのだった。

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