愛の三分間指圧

劇場公開日:

解説

「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」の高橋二三がシナリオを執筆し、「喜劇 泥棒学校」の弓削太郎が監督した。現代風俗を背景に指圧療法のすべてを紹介する目的をもったドキュメンタリー・タッチのドラマ。撮影は新人宗川弘。

1968年製作/45分/日本
原題または英題:Finger Pressing Treatment
配給:大映
劇場公開日:1968年6月29日

ストーリー

浪越徳治郎氏の指圧は誰にでも出来、しかも、複雑な現代人の生活から生まれる様々なストレスをも解消する効能がある。指圧個所は頭から足の先まで全身にわたる。頭部は頭痛、頸部はむちうち症、不眠症、自律神経失調症、胸・腹部は便秘、胃けいれん、腰部は椎間ヘルニア、冷え症、過労、腰痛、足部は疲労回復と、その効能は全身にわたるわけである。そのほか、夫婦和合のための精力促進にも効く。浪越氏が指圧療法によって目標とするのは、快食、快眠、快笑、快働、快便の五原則をもって人々が健康に暮すことである。この指圧が評判になり浪越氏はテレビで実演を行なった。その直後、北海道の温泉町から、新婚旅行の新妻が胃けいれんで苦しんでいるから助けてくれと男から電話があった。浪越氏は早速、電話でその男に指示を与え、リモートコントロールの指圧で胃けいれんを治した。つまり、この指圧は専門家だけでなく、素人も十分行なうことが出来るのである。そして浪越氏は、人間の体内に自ら備わっている製薬機能を促進させるため、全身に五百五十のツボを発見し、これを体系づけた療法を完成したのである。難病である糖尿病や、交通事故によるむちうち症まで治すという指圧は、現代医学の盲点をついた療法といえるかもしれない。

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