カナリア
劇場公開日:2005年3月12日
解説
「害虫」「黄泉がえり」の塩田明彦監督が、オウム真理教事件をモチーフに描く話題作。カルト教団に入信した母に連れられて、妹と共に教団の施設で育った12歳の少年、光一。教団はテロ事件を起こして解散し、母は行方知れずになり、光一は児童相談所に預けられるが、祖父母に引き取られた妹を取り戻すために施設を脱走。その道中、援助交際をする少女、由希と出会い、一緒に旅するようになる。
2004年製作/132分/日本
配給:シネカノン
劇場公開日:2005年3月12日
「害虫」「黄泉がえり」の塩田明彦監督が、オウム真理教事件をモチーフに描く話題作。カルト教団に入信した母に連れられて、妹と共に教団の施設で育った12歳の少年、光一。教団はテロ事件を起こして解散し、母は行方知れずになり、光一は児童相談所に預けられるが、祖父母に引き取られた妹を取り戻すために施設を脱走。その道中、援助交際をする少女、由希と出会い、一緒に旅するようになる。
2004年製作/132分/日本
配給:シネカノン
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世の中に居場所がない辛さをこれでもかと訴えてくる
居てもいい家がある事
働ける事
誰かに寄り添える事
何となくそれがある人が大半だと思うのだけど
この子達は違った
頼りなかった少年が「生きる」事を選んだ時に強くなった
テーマが素晴らしい。カルト教団に残された子供のその後。
こーゆー人たちは間違いなくいた訳で、
光一の母の実家に帰るシーンがあって、その家の惨状を見ると、
教団は解体して実社会に復帰しようと思っても、
世間の目は恐ろしく冷たく、
結果後継団体に戻ってしまうのも頷ける。
でも子供には選択肢は少なすぎる。
ましてや光一は別に教義に執着がある訳ではなく、
ただ、母と暮らしたい、という思いだけで、
その母は教団の事件の首謀者として逃亡中。
(あの、ワーク、ってやつでしょうな)
とりあえず妹の行方もしれず、ただ東京へ向かうしかなかった。
その道中ひょんな事で知り合う由希。
12歳にして母もおらず、すでに援助交際で稼ぐ術を知る少女。
由希は家族に絶望していたが、拠り所が欲しかった。
たまたま助けてくれた光一についていく事で、
新しい未来が見えると思っていた。
この二人のロードムービーだが、東京にはすんなり着く。
合間に入ってくるのは、光一家族の教団での風景。
「尊師様」と呼んでいるが、尊師は出てこず、
子供施設の教団幹部に西島秀俊が登場。
光一は入団当初から反発したが、母に会える事を信じて耐える。
そもそも母がなぜ入会したか、も語られるが、
完全にマインドコントロールされて入った様子。
その西島ら元信者たちと東京で出くわし、母の情報を探る二人。
ここでの数日の二人は平和で良かったですねー。
おばあちゃんとの折紙のやりとりとか、仕事してる姿とか。
そしていざ妹を取り返そうと祖父の家への道中、
ニュースで母の情報を知る事になるが、
このTVを見た定食屋での行動とか、
由希が金策のために乗った車に光一がした行動とか、
ラストの祖父の家での行動とか、
完全に犯罪なんだけど不問なんですよ。
定食屋と車の件では見てる人も多いので完全にアウトです。
祖父の家での事は祖父次第なのでいいが、
光一はなんであんな姿になってるの?
(一瞬、双子の弟が登場かと思った)
しかもそれについて由希すら不問なの?
そーゆーツッコミどころや、無駄に長回しなシーンとか、
2時間超える程ではない内容でしたが、
社会から黙殺されてる存在に焦点を当てたテーマを、
既に10年前に作られていて、今やっと見られた事に感謝。
「オウム事件」の記憶が鮮明な人ほど楽しめる作品です。
援助交際で金を稼ごうとしていた少女ユキと知り合い、二人で関西から東京へと旅に出る。途中で知り合った、レズっぽい2人の女性(りょう、つぐみ)。この2人がとても印象的。ボーっと眺めていた光一と由希の表情も最高だ。前半はロードムービーの基本を踏襲しながら、少年の閉ざされた心と、生きがいを見つけるために行動を起こす少女のやりとり。万引きは盗まれた痛みがやがて自分に振りかかるといった宗教的観念が抜けない光一。しかも夜になると御経を唱えたり、頭に触ると怒り出す習慣が抜け切らない。
徐々に少年の心が変化していくかと思っていたが、マインドコントロールがどこか拭い落とせない。元信者たちと出会ったときにも、自分という存在を教えられる。親から生まれた子どもではあるが、アイデンティティは自ら作り上げなければならないこと。これには母、祖母と亡くしてしまった由希の方が切実な問題だった。もっと彼女が少年に対して人生を教えるような展開が欲しかったように思う。
『害虫』のときのようにテンポがいいわけでなく、目の見えないおばあさんが鶴を折るシーンに代表されるようにじっくりと見せる手法が多かった。テーマもいいけど、視点がバラバラなのも気になるところで、実際、由希の心情に共感してしまう箇所が多かったかもしれない。ラストは衝撃的でもあるけど、ロードムービーの結末としてはもうちょっと・・・
オウムという誰もが知ってる事件を、外部からのニュース・事件としてではなく、渦中の人間に沿った物語としてうつしだそうとしている。
教団の奇異さを十分に描きながら、それを生み出しているのは人間であり、社会であると説明づけているように感じた。
登場人物同士の繋がり方を見せるような演出がなされていて、ワンシーンごとおもしろかった。
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