男なら振りむくな

劇場公開日:

解説

石原慎太郎の原作『人魚と野郎』を、「女の一生(1967)」の野村芳太郎と、「女たちの庭」の永井泰夫が共同でシナリオ化し、野村芳太郎が監督した青春もの。撮影は、コンビの川又昂。

1967年製作/88分/日本
原題:The Pace that Thrills
配給:松竹
劇場公開日:1967年12月23日

ストーリー

世界一のオートライダーを目ざす譲介は、三次と、堅い友情で結ばれていた。二人はある日、浅間山のオートレース場に練習に向う途中、道に迷って一軒の山荘に助けを求めた。山荘には人魚のように美しい杏子が住んでいて、二人に食事とベッドを与えてくれた。その翌朝、杏子はまだ会ったこともない祖母、藤岡財閥の盟主でもあるやよいの危篤の報を受け取った。杏子の恩に報いるため、譲介と三次は彼女を東京の病院に送りとどけてやった。このことがあってから、譲介と杏子は、お互いに愛を感じるようになった。譲介は世界選手権の日本予選のためにオートバイの練習に余念がなかったが突然、愛用していたオートバイが故障を起し、丸焼けになってしまった。譲介の優勝を信じていた整備工場の山角や、その娘の幸江の励ましにもかかわらず、譲介は自分のパテントを売って姿を消してしまった。一方、やよいの死で数億の財産を相続した杏子は、譲介にもう一度オートバイに乗って貰いたく、譲介が手離したパテントを秘かに買っていた。譲介はその頃、先輩のガンさんが経営している開拓村で、百姓をやりながら毎日を送っていた。そんな所へ、もう一度車に乗るよう説得するため、杏子と三次が訪ねてきた。だが、譲介は頑として拒み、自分の代りに三次に乗ってくれと頼むのだった。三次は譲介の決心が堅いことを知ると、予選レースに出場することを決心した。ところが、試合直前、ライバルの天馬グループの罠にかかり、足の骨をくじいて出場不可能の身体にされてしまった。落胆した三次を見た杏子は、再び、譲介を訪ね、すべての事情を話し、譲介を愛していると打ち明けた。それを聞いた譲介は、たちまち持前の闘志を燃やし、出場を受諾した。そんな譲介を見て、杏子は彼の優勝と信じて疑わなかった。

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