夜の罠
劇場公開日:1967年1月28日
解説
コーネル・ウールリッチの推理小説「黒い天使」を、「兵隊やくざ大脱走」の舟橋和郎が脚色し、「愛の手紙は幾歳月」の富本壮吉が監督したミステリー。撮影は「処女受胎」の小原譲治。
1967年製作/85分/日本
配給:大映
劇場公開日:1967年1月28日
あらすじ
真鍋藍子は信じていた夫、赫也の浮気を知って愕然とした。激しい嫉妬にかられ彼女は女のアパートを訪ねた。女の名は戸川麻美といった。麻美は留守だった……。藍子が憑かれたように部屋に入った時、電話が鳴った。電話の主は夫だった。藍子が奥の部屋で麻美の死体を発見したのはこの直後だった。夫の名がのっていた麻美の手帖を持つと藍子は一目散にアパートを立去った。直ぐ夫の会社へ電話をいれたが夫は留守だった。その日の夕方藍子は刑事につきそわれた夫を迎えねばならなかった。しかもアパートにかかってきた電話はアリバイにはならないというのだ。無実を叫ぶ夫の姿に今では嫉妬も消え失せ藍子は自分の力で真犯人を探し出そうと決心するのだった。麻美の男関係ののっている手帖を手がかりに、クサイと思われる四人にかたはしから電話をかけ、訪ねていった。まず松谷、麻美のかつての恋人で、今はアル中で山谷に住んでいた。が、藍子はシロとふんだ。次の男森戸は、麻美とは麻薬の密売をやっていた間柄だ。た。さて三番目の男馬場はある会社のサラリーマンで、麻美にかくしての社長の娘との結婚ばなしがバレ、麻美に脅迫されていた。その直後に麻美は殺されたのだった。最後の男林はキャバレーの経営者だった。ここで藍子は意外な事実を知った。麻薬密売に関し、森戸--林--麻美という線が浮び上ったのだ。こうして藍子は四人の男に巧妙な罠をかけながら近づいていった。もはやこの四人の中の誰かが真犯人であることは疑う余地はなかった。中でも藍子は馬場に一番のひっかかりを感じるのだった。果たしてある日、自ら藍子の前に現われた馬場が真犯人だったのである。
スタッフ・キャスト
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真鍋藍子若尾文子
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真鍋赫也高橋昌也
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松谷敏郎成瀬昌彦
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森戸次郎南原宏治
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馬場慎太郎船越英二
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林文吉早川雄三
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野口警部補上野山功一
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義兄夏木章
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絹子天池仁美
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戸川麻美光実千代
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大塚弁護士伊東光一
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岩井仲村隆
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木部谷謙一
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寺岡井上大吾
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看護婦藍三千子
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飲み屋の女将岡崎夏子
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ドヤの主人伊達正
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ドヤDの小母さん橘喜久子
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食堂の客A小杉光史
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食堂の客B志保京助
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食堂の客C今井荘一郎
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探偵事務所所長小原利之
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日東工機女事務員池上綾子
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給与係武江義雄
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大阪支社社員木島進介
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刑事一酒井三郎
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刑事二山根圭一郎
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刑事三荒木康夫
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刑事四原田該
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看守喜多大八
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下宿の小母さん村田扶実子
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質屋南方伸夫
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検事丸山修
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労務者A三夏伸
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労務者B後藤武彦
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労務者C中川邦彦
しとやかな獣
赤い天使
竹取物語
清作の妻

