珠はくだけず

劇場公開日:

解説

五人の兄妹と実業家の令嬢をめぐる恋愛メロドラマ。雑誌『平凡』連載の川口松太郎の小説を「獅子丸一平」の松山善三が松田昌一と共同脚色し「娘の人生案内」の田中重雄が監督、「東京暴力団」の長井信一が撮影を担当した。主なる出演者は「母笛子笛」の三益愛子、船越英二、「講道館四天王」の菅原謙二、「浅草の鬼」の根上淳、藤田圭子、「長崎の夜」の市川和子など。画家岩田専太郎が色彩監修に当る大映カラー。

1955年製作/99分/日本
原題:A Pearl Never Perishes
劇場公開日:1955年11月1日

ストーリー

浅井鉱業の社長浅井忠右衛門は邸内に柔道場を持っている程の柔道好きであった。一人娘の五月も柔道をたしなんでいた。社員の中に小森徹、喬の兄弟がいた。彼等も柔道が強かった。弟の喬は五月を愛していたが、兄の徹もまた彼女を愛しているのを知ると、苦しさに耐えず、会社を止め、ジャズドラマーになり、酒と喧嘩に明けくれる日を送るようになった。ある時忠右衛門と九州の鉱山に行った徹は、後から父を追って来た五月と会い、彼女が喬を愛しているのを知った。忠右衛門は一人娘の婿に同業の筑紫炭鉱の若き社長竹山を望んでいるが、竹山は喬の妹のきみ子と関係があり本気で結婚を望むきみ子の気持をよそに、五月にも心を寄せていた。父に結婚を強いられた五月は酒場に喬を訪れたが、喬は心にもない愛想ずかしをいい、傷心の五月は帰って行った。その五月を待合に誘ったのは竹山であった。それを知った喬が待合にかけつけると、一足先に来ていたきみ子が竹山と五月の姿に逆上して竹山を階段の下につきおとしたところであった。竹山は初めてきみ子の真情にうたれ、彼女との結婚を決意した。徹は喬と五月を結びあわせ、自分は九州の鉱山に転任して行くのであった。

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