おはなはん 第二部

劇場公開日:

解説

NHKテレビで放映中の小野田勇、林謙一の原作を、「おはなはん」の山田洋次や、元持栄美、桜井義久、吉田剛が脚色し、前作同様野村芳太郎が監督した続編。撮影はコンビの川又昂。

1966年製作/94分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1966年10月1日

ストーリー

二十五歳の若さで未亡人になってしまったおはなはんは、夫の従卒だった細倉夫婦とも別れて、夫の故郷鹿児島へ帰った。がんこじいさんの襄介も、傷心のおはなはんには、優しく慰めの言葉をかけるのだった。やがて、生れ故郷大洲の実家に帰ったおはなはんは、ようやく心の余裕を取り戻し、これからは二人の子供を立派に育てようと決心した。それは間もなく起った父の銀行の倒産という不幸にも変らなかった。そして長男の謙一郎が大病を患った時三日三晩、寝ずの晩の看病で救ったのである。その事が契機になって、おはなはんは女医になる決心をした。人生に積極的なおはなはんは、結局、田舎町に埋もれてはいなかったのである。明治四十二年おはなはんは再び東京へ向った。そして、女ばかりの下宿屋に寝とまりしながら、必死の勉強が始まった。隣室の秋、お春という姉妹と仲良くなったおはなはんは、ある日、屋台の天ぷら屋をやっている細倉夫婦に会った。喜びの再会であった。やがて、細倉の許に身を落ち着けたおはなはんは、努力のかいがあって、見事東京女医学校に合格した。しかし、喜びの後には悲しみが待っていた。おはなはんの母、てるが死んだのである。二児を連れて帰郷したおはなはんは、また、新たな悲しみの涙にくれたが、子供を立派に育てると仏前で誓うのだった。そして、この悲しみを乗り超えたおはなはんは、東京に戻ると、二児の世話をしながら、女医学校に通うという忙しい毎日を送ったが、おはなはんには充実した日々だったのである。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

5.0第二部を突然見たけど、わかりやすい展開でとても楽しめる。

2019年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

当時人気のあったNHKの朝の連ドラマ原作の女性一代記。

主演の岩下志麻のお嬢様感が強いが、明るくしっかりとしたヒロインを好演。

軍人の旦那を、病いで失ったおはなが、赴任先の青森弘前から旦那の故郷の鹿児島を経て故郷に帰り、医者になる決意して東京に住むまでを、ユーモアと笑いを混ぜながらテンポよく進む。

劇中に頻繁に入るナレーションが、登場人物にツッコミを入れるのは、珍しい。
ちびまる子のナレーションを思い浮かべるとわかりやすいが。

95分の時間で結構なエピソードと人物が絡むが、ブツ切りダイジェスト感は薄くて、流石の野村芳太郎監督と山田洋二脚本コンビの手慣れた作り。

第3部は製作されてないのは、少し残念。

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