新・事件記者 大都会の罠
劇場公開日:1966年6月30日
解説
島田一男の原作を「暗黒街全滅作戦」の石松愛弘が脚色し「喜劇 各駅停車」の井上和男が監督した記者もの。撮影は「侍」の村井博。
1966年製作/90分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1966年6月30日
ストーリー
Qポン飲料主催の歌まつり会場で、招待客の一人がQポン飲料を飲んで死亡、多数が中毒になった。死亡したBG桂けい子の妹冬子が姉の死に取り乱しているのを助けたのは、日報の記者スケやんこと寺井記者だった。冬子にとってはたった一人の肉親の死だったのだ。スケやんは冬子をいたわって、色々話をしているうちに、けい子がガイドクラブに所属していた事を知った。スケやんは事件の鍵はこの線にあるとにらみ、ガイドクラブの会計係で美校生の街頭画家野村に会った。そして、秘密を守ることを条件にけい子が連れてきた二人の男を聞き出した。その中の一人は、Qポン飲料のライバルスリーム食品の研究所主任矢野だった。間もなく矢野は逮捕されたが頑強に犯行を否認した。ところがQポン工事の作業員小川が、矢野に頼まれて飲料の中に毒物を入れたと自供した。当然、矢野とけい子の関係が暴露記事にされた。それを苦にした冬子はガス自殺を図ったが、中央日日のガンさんこと岩見記者に救われた。一方、野村がパリに行くことを知ったスケやんは、留学資金の出所に疑念を抱いた。野村に訊きただしても満足な答は得られなかった。その翌朝、野村は死体となって発見された。スケやんは事件の原因は激しい企業間の競争であり、Qポン飲料の社長牧村がこの事件の黒幕ではないかとにらんだ。牧村社長に会ったスケやんが、犯人はあなただ、とカマをかけたところ、牧村の顔に狼狽の色が浮んだ。その頃、警察の執拗な追求に耐えられず、小川が遂に自供を翻した。パテント裁判で不利になった牧村が、相手会社のスリーム食品を陥入れるためにやったというのだった。警察はすぐさま、牧村逮捕に向かった。そして、牧村に殺されかけたスケやんを救い、牧村を逮捕した。熾烈な企業戦争を悪らつな手段で勝ち抜こうとした牧村の野望はみじんに砕かれたのだった。
スタッフ・キャスト
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相沢キャップ永井智雄
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長谷部記者原保美
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伊那記者滝田裕介
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山崎記者園井啓介
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寺井記者三上真一郎
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八田老人大森義夫
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須賀記者須賀了輔
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原キャメラマン原精次
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熊田キャップ外野村晋
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青海記者前田昌明
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坂本記者伊藤正博
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浦瀬キャップ高城淳一
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岩見記者山田吾一
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白石記者近藤洋介
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国分記者谷沢裕之
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鶴岡キャップ中原成男
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亀田記者守田比呂也
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遠山記者石井淳
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お近坪内美詠子
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菜名子藤田典子
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田川清水元
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信子宮裕子
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光子八木千枝
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捜査一課長高島敏郎
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山本部長刑事野口元夫
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村田部長刑事宮阪将嘉
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遠藤刑事藤岡重慶
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鳥貝刑事木下秀雄
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湯浅主任館敬介
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君原まち子栗原すみ子
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桂冬子大空真弓
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矢野浩三平田昭彦
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藤崎秀雄松本染升
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小川次郎川辺久造
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牧村金子信雄
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野村精一山本學
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大田正三郎富田仲次郎
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正三郎の妻政江三戸部スエ
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営業局長佐々木孝丸
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社会部長秋月竜
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秋田レイ子富士里美
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お内儀さん若水ヤエ子