女は幾万ありとても

劇場公開日:

解説

「エレキの若大将」の田波靖男がシナリオを執筆「続西の王将・東の大将」の杉江敏男が監督した喜劇。撮影は「悪の階段」の完倉泰一。

1966年製作/67分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1966年2月12日

ストーリー

浜野志郎、紀子の夫婦は新婚旅行からスイートホームの団地に帰って来た。早速あいさつまわりに出かけた二人は、そこで種種のサラリーマンの姿をかいま見るのだった。向いの矢田部一家は裕子夫人との間に一人息子がいたが、裕子は大変な見えぼうでいつも争いが断えないようすである。下の階に住むパイロットの長谷川は、元スチュワーデスで今は恐妻家で、教育ママとなった逸子との間に一人娘がいた。シナリオライター永島の家は、アナウンサーの敏子と共稼ぎだが、売れっ子の敏子のために、このすれちかい夫婦も、亭主が留守番をすることとなった。あいさつにまわった浜野は、早速これら悪夫らの餌じきとなり、女房操縦法をひもとかれ、紀子夫人は、早くもおかんむり。一方矢田部家では、妻の裕子が、子供のことで犬猿の仲である長谷川家に、みせしめのため車をねだりおかげで矢田部は、毎朝車で出勤、駐車場探しに大童のめにあっていた。シナリオライターの永島は、妻敏子の目をさけて、歌手沢田ゆき子とデートを重ねていたが、ディレクターの塚本の告げ口で、一時は一悶着あったが、どうやらうまくまとまった。また浜野も新婚早々、バーのマダムからもらったネクタイピンが、紀子の目にとまり、板の間に寝かされたり、朝食抜きの冷戦状態が続いている。そして、最も安全と思われた長谷川家でも、出張先で長谷川が会っていた女性が九州から上京して来たため、おとなしい奥方も遂に反撃、プロレスまがいの大立ち廻りの末、事は無事落着した。こうして多少のトラブルがあろうとも、そして世間に女は幾万ありとても、結局古女房に見送られて、御出勤と相なるのが一番幸せであった。

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