サラリーマンの勲章

劇場公開日:

解説

樹下太郎の同名小説を「太陽を抱く女」の富田義朗と「戦場の野郎ども」の堀内真直が共同で脚色、堀内真直が監督したサラリーマンもの。撮影もコンビの加藤正幸。

1965年製作/89分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1965年2月13日

ストーリー

自動車会社の第一販売課員「イモさん」こと井本宏は、勤統三十数年という古参社員だが、いまだに販売係の主任だった。しかし、人の面倒はよくみ、部下から慕われ尊敬されていた。そしてイモさんは数年前に妻を失い、今では一人娘真理と二人きりの生活をしていた。そんなイモさんの販売課に五人の新入社員が入社してきた。文学青年で語学が堪能な滝正之、ハッスル・ボーイ砂川量平熱血漢船尾昌和、スピード狂の北中寿夫、それに社長の息子でありながら、一介のサラリーマンとして働くという雨宮修二である。そんなある日イモさんは、忘年会の会場で、新社員を前に「おれのコーチを受ければ、三年で係長にしてやる、もし出来なければ一ヵ月の給料をかけよう!」と宣言をした。やがてイモさんのコーチで五人の社員の特別強化訓練が開始された。そんなときイモさんの同僚で定年を目前にした犬飼市郎が、社長雨宮のはからいで課長に昇進した。が、いざ課長になってみれば、責任が重くなるだけで、仕事は面白いものではなかった。サラリーマンに失望した犬飼は、妻の貞子を捨てて、昔の愛人宇多子のアパートに二百万円の持参金を持ってころがりこんだ。そこへ犬飼と同じ境遇の柳風吉が飛び込んできた。二人は意気投合し、三人の奇妙な生活が始まった。一方イモさんは、ある日社長の弟で販売課長をしている中岡仙三郎が、会社の秘密書類を持ち出そうとしているのをみつけ、意見したあげく殴りたおしてしまった。イモさんは責任を感じて辞表を出した。が、社長は会社の損失を救ってくれたイモさんに逆に感謝した。イモさんは「何かお礼を!」という社長の言葉に、北海道転勤を命ぜられていた部下の船尾を本社に残してくれとたのんだ。やがて三年の月日がたち、イモさんのコーチが実り滝は係長、雨宮はアメリカに、船尾、砂川、北中たちも後を追ってサラリーマン街道を突走っていた。

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