こんにちわ20才

劇場公開日:

解説

石坂洋次郎の『若い娘』より「江分利満氏の優雅な生活」の井手俊郎が脚色、「真白き富士の嶺(1963)」の森永健次郎が監督した青春もの。撮影もコンビの松橋梅夫。

1964年製作/87分/日本
配給:日活
劇場公開日:1964年1月25日

ストーリー

石坂美保子は夫のなきあと、五人の娘たちを育てるのに、下宿屋をしてきた。一通りの苦労ではなかったが下のカナ子とタマ子を残して皆下宿した学生に嫁いでいた。今美保子の心配の種は姉妹の中でも型破りなBGのカナ子のこと。生理休暇の団体交渉をしたり権利を口にするカナ子を見た美保子は、又二階に学生を置こうと考えた。「私、お姉さんたちのように飼いならされたくないの、オトリになりたくないのよ」と言うカナ子だが、家計の問題で医学部に通う学生を下宿させる件についてはあっさり承知した。岡山の病院の息子である川崎は、ネギを背負ったカモと言われながらもいっこうに平気な様子だ。一方カナ子は婦人科を専攻するという川崎の卒直な態度には好意を寄せてはいるものの、また潔癖さから返ぱつしていたが、従妹の澄子の結婚にうろたえる美保子をまえに、カナ子は川崎との結婚の意志を表明した「あの人が来てから半年しかならないのに」と驚く美保子に「お母さん私達は半年のおつき合いで三年おつきあいしたよりも深く理解し合ったのよ」楽しい笑い声が美保子の家庭から流れた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

2.0なかなか恋愛に発展しないもどかしさ

2019年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 川崎は五人兄弟の末っ子。団塊の世代だからあり得ることなのか・・・石坂家の様子を見て、カナ子の従妹で本屋の娘・澄子(笠原礼子)の家でも医学生を下宿人にする。学生たちも年頃の娘がいる家を狙っていたらしい(笑)

 男女が手のひらを合わせようとすると自然に磁石のようにくっついてしまう。高橋英樹が力説する心理学。うん、これはネタとして使える・・・

 二人とも自意識過剰でなかなか恋に発展しない。うかうかしてたら澄子が下宿人とあっという間に結婚。最終的にはカナ子も川崎と結婚することになるのだが、その終盤の展開が帳尻合わせのようで面白くない。それよりも母親(轟)が末っ子タマ子のボーイフレンドの父親とのエピソードをもって上手く描いてくれれば・・・

コメントする (0件)
共感した! 0件)
kossy