黒の商標

劇場公開日:

解説

邦光史郎原作“仮面の商標”より「警視庁物語 全国縦断捜査」の長谷川公之が脚色、「背広の忍者」の弓削太郎が監督した産業スパイもの。撮影は「温泉あんま」の石田博があたっている。

1963年製作/79分/日本
原題:The Black Trademark
配給:大映
劇場公開日:1963年9月7日

ストーリー

国際レーヨン調査係井手は関西出張中、列車の洗面所で強盗に襲われ殺害された。同じ係りの杉野浩治は偽造商標事件に関係ありと推定、調査を始めた。大阪丼池の繊維問屋街の友人神後に協力を依頼、関西地方の業界情報通である田子一孔という男を紹介された。彼はあまり語ろうとせず、ただ案内役に一人娘雪子を付けてくれた。一方国際レーヨンと取引のある藤兼商事が春頃レーヨン原反の取込み詐欺にあったと称し、そのレーヨン原反を秘かに横流ししたのではないかという情報を得、合繊課長庄司を追及したが、杉野と他の場所で会うと約束しながら、庄司は会社の車庫の自動車の中で死体になっていた。彼の手には詐欺事件の遺書があり、警察は責任を負っての自殺と発表した。雪子の案内で梅田、丼池と大阪の問屋街を歩き現在東京のスーパーマーケットに出廻っている贋物を持込んだ男、垣内を、かつて庄司が彼と会うと約束したクラブで見つけ、尾行した。サカエ営業所というミシン五、六台の縫製工場が彼のアジトであることをつきとめたが、その夜、工場は全焼、垣内は死体となって発見された。一方、その日から田子の行方が知れなくなった。杉野は東京へ帰り、雪子も父の友人と称する寺沢のスーパーに勤めた。というのは父の書類の中から寺沢と垣内が異母兄弟であることがわかったからだ。雪子の直感が当った。寺沢は垣内を使って数々の悪事を働いていたのだ。そして工場内で発見された死体は実は田子だったのだ。真相を知られた寺沢は雪子を殺そうとしたが、そこに杉野がかけつけ、一味は滅んだ。

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