激しい河

劇場公開日:

解説

「渡り鳥故郷へ帰る」の下飯坂菊馬と田坂啓が共同で脚本を執筆、「渡り鳥故郷へ帰る」の牛原陽一が監督したアクションもの。撮影は「太陽と星」の姫田真佐久。

1962年製作/82分/日本
配給:日活
劇場公開日:1962年10月6日

ストーリー

夜、横浜のナイト・クラブ“ちろる”に伊奈修一というトランペッターが現われた。修一は昨日まで外科医で当直の夜に医療用麻薬が盗まれたため辞職したのだ。翌日、修一は巡回医療船双葉丸で働くことになった。船長の天野老人も修一に満足し、孫娘昌江と弟の勇も好感を持った。翌朝、修一が勤めていた白石病院の娘桂子が修一を訪ねてきた。二人を見た昌江は、桂子の野性的な瞳に嫉妬を感じた。修一は双葉丸の新しい機関士を見て驚いた。ナイト・クラブ“ちろる”で殴り合ったヤクザの佃だったからだ。桂子に白石博士から明日“ちろる”で会いたいという電報がきた。翌日、桂子は“ちろる”へ行った。兄の冬樹と白石博士が待ってい、桂子は西尾との結婚を迫られた。西尾は白石病院へ資金を貸した得体の知れぬ男だ。不良外国人スコットは白石博士に貸付金返済を迫った。西尾の融資した金はスコットから出ていたのだ。白石博士が困惑すると、西尾と冬樹が病院経営者になるという条件を出した。そこへ桂子と西尾の情婦冴子が来て、西尾の陰謀を暴露した。西尾と冬樹は白石病院乗っ取りを策し医療用麻薬を盗みその罪を修一になすりつけたのだ。二人は桂子をさらって逃げた。その夜、佃と松木が修一と天野老人にピストルを突きつけ船を沖へ向かわせた。船が沖を来たとき勇が佃に突きとばされ腸捻転になった。佃は心配したが修一の手術の結果命はとりとめた。甲板へ出た修一を松木が射とうとしたが、佃が制止した。その時、快速艇に乗った“ちろる”支配人佐山の子分が近づき、修一を射殺しようとした。が、佃が修一をかばい応戦、修一も暴れまくった。夜、クラブ“ちろる”で支配人佐山が射殺された。重傷を負った佃がやったのだ。桂子は修一の手で助けられ、西尾、冬樹、スコットらは麻薬取締官により逮捕された。

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