九ちゃん音頭

劇場公開日

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解説

坂本九のヒット曲「九ちゃん音頭」の映画化。「二階の他人」の山田洋次と不破三雄が共同で脚本を執筆。「京子の初恋 八十八夜の月」の市村泰一が監督した歌謡ドラマ。撮影もコンビの小杉正雄。

1962年製作/77分/日本
配給:松竹

ストーリー

海野一八は漁師の伜だが、故郷に母と幼い弟妹を残して上京、郊外の駅近くにある八百屋八百作の店員になった。名前の一八から愛称は九ちゃん(一+八)である。夜、風呂帰りに店の先輩弘につれられて町内の店員達--電気屋の明、洗濯屋の正、米屋の学、酒屋の実、カメラ屋の守、食料品店の久--が、多勢集るハレムという安バーへ行くのが楽しみだ。そこで一八は、幼馴染の町子に逢った。彼女は寿常といううなぎやの店員で、宮代肉店の店員不二夫の恋人だった。根が不良じみている不二夫は店員達仲間同士で評判がよくなかった。一八をはじめ店員達の憧れの的は金森家のお伝さん小島さよ子だ。皆が狙っているので一八も気が気でない。八百作は、相変らず忙しかったが、サラリーマンに憧れた弘は店をやめて行った。肉屋の不二夫も店を飛び出し拳闘のジムに入った。商店街の人手不足は深刻だ。そんな頃、一八の妹清子は集団就職で上京、化粧品工場の女工となった。商店街の一斉休日が終って間もなく、さよ子が床屋の若旦那と見合いをすることになった。一八は思切って、彼女にラブレターを出した。だが、返事は悲しい便りだった。一八はがっかりだ。一方、町子の方も大騒ぎとなった。彼女が妊娠したというのだ。不二夫があわてて帰って来たが、誤解とわかり心を入れかえて再び肉屋の店員にもどるのだった。やがて、祭太鼓が鳴り響いて、夏祭りがやって来た。失恋した一八だったが、元気に余興の舞台で歌うのだった。妹の清子も一緒に歌った。夏祭りが終って、また店員達が元気で働き出した頃、金森家に御用聞きに行った一八は、びっくりしてしまった。さよ子がいる。さよ子が歌っている。だが、間違うのも道理、それはさよ子によく似た彼女の妹かよ子なのだ。一八は、とたんに人生が楽しくなってくるのであった。

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