可愛いめんどりが歌った

劇場公開日:

解説

週刊平凡連載の藤原審爾の同名小説を「夜はいじわる」の笠原良三が脚色、「新夫婦読本 窓から見ないで」の富本壮吉が監督したハイティーンもの。撮影は「女の勲章」の小原譲次。

1961年製作/83分/日本
配給:大映
劇場公開日:1961年9月10日

ストーリー

一の瀬眉子は大阪生まれで、母親と二人暮らしのドライな娘。バーのマダムをしている母親の愛情が薄いのか、土地でも評判のズベ公である。彼女は大阪に見切りをつけ、東京の伯父を頼って上京した。伯父佐川雪彦はテレビドラマの作家で、妻の正子との間に克彦という大学生の息子がいる。雪彦が書いていたドラマの主演女優が病気で倒れ、対策に頭痛鉢巻の野口プロデューサーや関根ディレクターは、佐川家の居候眉子に眼をつけた。テストの結果、主役に抜擢された眉子は、心配顔の雪彦を尻目にスター気取りでスタジオに出かけた。関根は初対面のときから眉子に熱をあげ、彼女も男性的な関根に心を惹かれた。人気スターになると、眉子にいろいろと誘惑の手がのびて来る。関根はいろいろと眉子に説教するが、彼女はヘッちゃらだ。雪彦は眉子にセリフを教えるが、彼女の成熟しつつある女体にギョッとするのだった。しかし、彼女は雪彦をパパと呼んでいる。そして、同じ局の人気スター鳥山に誘われるまま、バーやナイトクラブを遊びまわるのだった。本番を終えた夜、関根や野田らは眉子のデビューを祝って乾杯した。彼女は関根の本心をたしかめようとしたが、彼は雪彦に遠慮してか、本当のことを答えなかった。そのため、酔いつぶれた眉子は関根に対する不満から、旅館で雪彦に身を任した。雪彦は眉子のためにアパートを借りてやったが、眉子はたまにしか現われない雪彦に物足りない思いだった。仕事で遠出した夜、関根は初めて眉子に求婚した。眉子はすっかり燃え上った。帰ってみると、アパートに雪彦が待っていた。外泊を責める雪彦に、眉子は別れ話をもちかけた。逆上した雪彦の手が、眉子の頓に飛んだ。「純潔がなにさ。肝心なのはその人の心よ」と捨て科白を残して、眉子はアパートを飛び出した。傷心の関根が酔って自分のアパートに帰ると、眉子が淋しげに待っていた。二人は、どちらからともなく駈け寄った……。

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