月形半平太(1961)

劇場公開日

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解説

行友李風の原作を、「月の出の血闘(1960)」の伊藤大輔が脚色し、「江戸っ子肌」のマキノ雅弘が監督した橋蔵の半平太もの。撮影も「江戸っ子肌」の吉田貞次。

1961年製作/89分/日本
配給:東映

ストーリー

動乱の幕末、京都に潜入した勤皇の志士たちは、奥平文之進のひきいる見廻組の隊士に倒されていった。藤岡九十郎を中心とする長洲藩士は奥平をつけ狙いチャンスをうかがっていたが、一人月形半平太のみは、無益な殺生をいましめ、桂小五郎と薩長連合に努力を傾けていた。そんな半平太を“犬侍”“腰抜け侍”と面罵する同志さえあった。ある日、千切屋で桂と密談中を、半平太は見廻組に襲われた。斬られた千切屋の家族の姿を見て、半平太は「町人までも殺すとは--」と怒りの言葉を投げつけた。見廻組の隊士早瀬辰馬はこの言葉にうたれた。危地を脱した半平太は、祇園“かね庄”ののれんをくぐった。名妓梅松とのこまやかな心の交流だけが半平太の憩いだった。同じ頃、隣の“今市”では奥平と芸妓染八が盃をかわしていた。染八の懐に、半平太の印篭がしまわれていた。過日、癪に苦しむ染八を救ったのが半平太だった。早瀬辰馬は半平太の言葉に見廻組のあり方に疑問を抱いていたが、その悩みを一挙に断ち切るため半平太暗殺を決意した。が、かえって捕われの身となった。しみじみと語りかける半平太の言葉に辰馬は深くうなだれた。裏切者とののしられ仲間に追われたが、半平太に救われた。半平太は奥平を斬った。桂の手紙を受取った半平太は、薩摩藩士島津久光の駕篭に強訴を行った。久光を動かし、薩長連合の実現に希望の色がみえてきた。だが、国許の藩論は東北七藩と行をともにする方針に決った。藤岡らは勤皇の志を捨て、見廻組との交流を図った。染八が、奥平の仇を討とうと半平太に声をかけた。が、刃を向けることはできず、見廻組の暗殺計画を打明けてしまった。半平太は三条河原で桂小五郎に再会した。長洲藩の裏切りは、実は桂の反対派をあざむく流言であった。藤岡から呼び出し状が届いた。大乗院の本堂、藤岡ら長洲藩士、新選組、見廻組の面々が半平太を囲んだ。凄絶な立廻り。桂、辰馬の呼び声に、半平太の剣はいっそう冴えるのだった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

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