武士の一分(いちぶん)
劇場公開日:2006年12月1日
解説
「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く、原作・藤沢周平×山田洋次監督による時代劇3部作の最終章。東北・海坂藩の下級武士、三村新之丞は剣術の腕を認められながらも藩主の毒味役に甘んじていた。そんなある日、新之丞はいつも通りに昼食の毒味をしたところ、赤貝の毒にあたり、失明してしまう……。原作は「隠し剣秋風抄」所収の「盲目剣谺(こだま)返し」。
2006年製作/121分/日本
配給:松竹
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2022年11月13日
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鑑賞方法:DVD/BD
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山田洋次監督による2006年製作の日本映画配給:松竹
夫婦愛を描いたなかなか良い映画とは思った。
全く知らなかったが、檀れいさんが美しく色気ある理想的な妻を演じて魅力的だった。
檀れいさんを追うカメラが舐める様に後から腰回りや横から頸を捉えて、彼女の滴り落ちる色気を強調していた。山田洋次監督だけに意外性も有り、新鮮な驚きも感じた。
笹野高史が、主人夫婦のことを思い遣る奉公人を演じてとても良い味を出していた。日本アカデミー賞助演男優賞獲得も大納得。
新たな魅力を見せてくれた真田広之の例もあり、木村拓哉が山田洋次監督の手によりどう変身するか期待満点だったが、期待は大きく外された。難しい役ではあるが、盲人となってからの動きの一つ一つがワザとらしく見ていられなかった。事務所から強力なプッシュあったとしても、素材的に山田監督が魅力を感ずるのも良くわかる気がする。あまりに撮影に避ける時間がタイト等、木村拓哉側に何か問題があったのだろうか?
脚本山本一郎 、平松恵美子 、山田洋次、原作藤沢周平、撮影長沼六男、音楽冨田勲。
出演木村拓哉(三村新之丞)、檀れい(三村加世)、笹野高史(徳平)、桃井かおり(波多野以寧)、大地康雄(玄斎)、緒形拳(木部孫八郎)、坂東三津五郎(島田藤弥)。
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終始、独特な緊張感が張り詰めた映画でした。
ですがラストシーンになるとその糸が切れるというか、何かがパッと弾けた様な展開となります。
三村が小鳥を逃すシーンまで来た時、この映画の終わらせ方は一体どうなるんだろうと半ば不安でしたがそれを吹き飛ばす様な、徳平の粋な計らいで安心させられ、僕は涙せずにはいられませんでした。
武士である三村のどうしても許せない心情と、島田のそれを許せるかという葛藤で闘った末に得たものを考えさせられる深い内容だったと思います。
2022年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
物語の構造があまりにもシンプルで、かつ見せ方もシンプルなので、ちょっと退屈でした。
1つのシーンが始まって「こうなる展開だろうな」と思ってたら本当にそうなることだらけ。
どの役者も演技は物凄かったので、もったいないです。
木村拓哉の出演作品で一番好きです。
いつもの木村らしい演技が封印されており、演技が自然で素晴らしかった。
そして木村拓哉の殺陣が素晴らしい。
元剣道部だけあって容赦ない殺陣が良かった。
何故、もっと時代劇に出ないのかが不思議すぎる。
日本映画史に残る素晴らしい作品です。