銀座の恋人たち
劇場公開日:1961年1月15日
解説
「新三等重役 亭主教育の巻」の井手俊郎のオリジナル・シナリオを、「がめつい奴」の千葉泰樹が監督した女性編。撮影担当は「駄々っ子亭主 続姉さん女房」の内海正治。
1961年製作/100分/日本
原題または英題:Lovers of Ginza
配給:東宝
劇場公開日:1961年1月15日
ストーリー
銀座の一角。津川八重・民子母子の経営する季節料理「菊の家」と小野君江・光夫夫婦と父信吉の経営する喫茶店「ヴォランシェ」が隣り合せている。民子の姉由子の嫁ぎ先「大原洋装店」に勤める弘子は、民子と君江と親友である。ある日、妻のある男と愛し合ってしまったという告白をした。彼女の相手は由子の夫圭一である。彼は家をとび出し、佃島の弘子の下宿に転がりこんでいた。このトラブルは、民子と君江の上にも複雑な影響を与えた。君江はジャズ歌手ハリー米山とドライブに出、唇を与えてしまった。民子の胸からは光夫の姿が消えない。恒例の「菊の家」「ヴォランシェ」の合同慰安旅行。ボートを漕ぐ民子と光夫を見て君江は嫉妬した。その日以来、光夫と君江の間は険悪化した。光夫は民子や由子らとナイトクラブに行った。そこには圭一のために働らく弘子がい、ハリー米山が歌っていた。痛飲した光夫は、ハリーのアパートで酔いつぶれた。ハリーが君江の許を訪れたことも知らずに。数日後、君江はハリーとともに光夫の許を去った。クリスマスが近づいた。ハリーと一緒に沖縄へ行っていた君江が戻った。再会する三人の銀座の娘たち。その頃、「菊の家」では由子の見合いが行なわれていた。だが、彼女は相手の顔に見向きもしなかった。由子も光夫を愛していたのだった。民子は淋しい。だが、そんな彼女に常連の中尾の部下である木下がプロポーズするのだ。彼女の顔は次第にほころんだ。