街から街へつむじ風

劇場公開日:

解説

山崎巌・山田信夫の共同脚本を、「やくざ先生」の松尾昭典が監督した、裕次郎のアクション・ドラマ。撮影は「あした晴れるか」の岩佐一泉が担当。

1961年製作/76分/日本
原題または英題:For This We Fight
配給:日活
劇場公開日:1961年1月14日

ストーリー

東京の郊外に荒れはてた姿をさらしている洪福寺の和尚東光のもとに、ドイツに留学していた医師の晋一が帰ってきた。寺を改造して診療所を開きたいという晋一の希望に対し、父の東光は都内の田村病院を勧めた。この病院は、老院長が持病に苦しみ、息子の副院長庄二は手術の失敗で自信をなくしていた。今は、ナイトクラブ・クーパーの歌手かおるに熱中し、病院はさびれる一方だった。しかし、徳山不動産はホテル設立のため、田村病院の買収に動いていた。買収の直接責任者呉は、クーパーのマスター飯田や用心棒の杉浦を配下として、連日、病院に嫌がらせをしていた。晋一はそんなことを知らないで、第一日目に愚連隊を投げとばした。男らしい態度に見習い看護婦の美樹子が胸をときめかした。庄二は晋一の勤務を拒んだ。だが、老院長から庄二の更生に力ぞえしてほしいと頼まれた。庄二はクーパーのマネージャー坂崎と杉浦から、病院の利権書を譲るよう説得されていた。だが、そこへ現われた晋一を見ると引き揚げた。嫌がらせは露骨になった。徳山社長の怒りにあって呉が解雇されたためである。呉は一日も早く田村病院の土地を買収すべくのり出した。徳山社長は、娘の冴子の嘆願に、病院買収を断念した。呉はかおるをおとりにして、庄二をクーパーの地下室に監禁した。そして、利権書を持ってくるよう電話してきたのだ。折も折、田村病院長の容態が悪化、手術が必要になってきた。院長は庄二に手術をやらせたいという。晋一はクーパーの地下室にのりこんだ。大乱闘。晋一の危機を救ったのは、なんと杉浦だった。彼は徳山社長の命を受けた秘密社員だったのだ。晋一は庄二を連れて病院へ急行した。手術は、晋一の協力で成功した。東光は診療所を開くことにした。

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