俺達に墓はない

劇場公開日:

解説

暴力団ノミ屋襲撃、賭博ツアーのバス乗取り、巨額の札束をめぐる三人の男と一人の女の友情と殺意を描く。脚本は「地獄(1979)」の田中陽造、監督は「肉の標的・奪う!」の沢田幸弘、撮影は「縄地獄」の仁村秀信がそれぞれ担当。

1979年製作/131分/日本
配給:東映
劇場公開日:1979年5月26日

ストーリー

ムショ帰りの島勝男はどでかいヤマを踏むための軍資金を稼ぐために、デパートで爆弾騒ぎを起こし、レジから金を盗んだ。猟銃とピストルを手に入れた島は、アジトの安バー“阿邪馬”で弟分の通称ヒコこと石川と、暴力団十日会のノミ屋の金庫襲撃を計画。そんな二人の周辺に正体不明の黒サングラスの男が出没。“阿邪馬”には若い女が転り込む。川村ミチと名乗るその女は、島の襲ったデパートの店員で、あの事件のためにクビになったという。ノミ屋襲撃の日、石川とヒコが十日会のビルに乗り込むと、なんと金庫襲撃の先客がいた。黒サングラスの男、滝田だ。滝田を追う島、激烈なカーチェイス、二台の車は運河へ、二千万円入りのバッグを奪いあう二人、もつれ合ううちバッグは運河の底へ消えた。島と滝田は互いの力量を認め、手を組むことにした。一方、ヒコは十日会に捕えられてしまった。島は滝田とともにヒコ奪回へ向かう。ヒコは養豚場で豚と一緒に飼われていた。ダイナマイトを使って十日会と闘う島。救出されたヒコは半狂乱で、憎い二千万強奪の真犯人への復讐を叫ぶ。それが目の前にいる滝田だとも知らずに。島と滝田は、十日会の主催する東南アジア賭博ツアーのバスを襲撃し、六千万円を奪い取り、警察の包囲網から逃れるために、二人は別々に逃げた。金を預った滝田は、自分のパスポートを島に渡す。“阿邪馬”のヒコは、ミチに迫って拒まれるや、ミチと島がデキたと邪推、そして、ノミ屋襲撃の先客が滝田と知り、憎悪に燃える。そこへ滝田から“阿邪馬”に待ち合せ場所の連絡が入り、ヒコは自分をはずして、仕事をした二人に激怒し、島を殴り倒し滝田の隠れ家に向かった。港町のバーに隠れる滝田を、ヒコは問答無用に撃つ。血みどろの滝田は島が裏切ったと思いこむ。金を持って逃げようとするヒコを、追って来た島が殴り倒す。パトカーが来て騒然とする中、ミチが金を持って逃げ去った。なんとか逃げた島とヒコ、一方滝田は警察病院へ。滝田は十日会の協力で病院を脱出、島を探しに出た。島とヒコもドヤ街に潜んでミチを探していた。暫くして、金に困った島は街頭で強盗を働くが、十日会の男に見つかり負傷を受ける。そこへ豪華に着飾ったミチが通りかかり、島を自分のマンションにかくまう。十日会からヤクを買っていたミチは、滝田の探索の網にひっかかってしまう。滝田は捕まえたヒコを盾にミチの部屋に乗り込む。ヒコを昏倒させてミチを責める滝田。そこへ島が現れ、二人の銃が同時に火を噴き、滝田は無念のうちに死ぬ。ミチを取られたと思ったヒコは、滝田の銃を拾って島に向ける。二発の銃声が轟き、ヒコは絶命した。迫り来る十日会の連中をエレベーター内でいっきょに爆殺。傷ついた一匹狼とシャブ中の女が真紅の車でいずこへともなく去っていく。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0全て行き当たりばったりの現金強奪 そして仲間割れ まあこれで良かっ...

2023年9月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

全て行き当たりばったりの現金強奪
そして仲間割れ
まあこれで良かったのかな。

と言う映画

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カネナカ

4.0細かいことは放って、昭和の盛り場の気分を味わって楽しむ、そんな映画です それを楽しめない、楽しむ気が無い、興味すらないないなら、本作を観る意味も価値も無いでしょう

2022年4月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

トルコ風呂表記の看板がソープランドに変わる前の映画
新宿で若い時分にふらふらしたことがある人なら懐かしい光景が沢山でてきます

都築興業のビルの特徴的な形状は、本作公開のわずか4ヵ月前の大阪の三菱銀行北畠支店で起こった強盗事件の現場に似ているから選ばれたのでしょう

ゴールデン街
あの当時から魔屈のイメージ
いまはさほどでもないけれども当時は難易度がかなり高めでした

デパートの売り場の綺麗なお姉さんはよくディスコとかでみかけました
といってもミチのように派遣店員さんが多いです

うーん、そんな女性と知り合って昔遊んだこともあったりするような(汗)

もちろんミチみたいなシャブ漬けじゃない真っ当な素敵な女性でしたよ
そんなの映画だけのお話

彼女達も実は大変なんです
今は定休日もないし、閉店時間は遅いし、長く勤めたからといってキャリアが積めるわけでなし、給料も40年も経つのに全然昔と大して変わらないままみたいで、遊ぶ余裕なんか今の娘さん達にはあまり無さそうです
フルタイムで働けたらまだ良い方なんですから

成田空港は本作の1年前の1978年5月に開港したばかり
チラリと写る管制塔は、過激派に占拠されて機器を破壊される事件があり開港が2ヵ月程遅れたりしました
ホットなロケ地というわけです

主人公島の松田優作は、従来通りの松田優作で大して観るべきところはなし
むしろマンネリ

滝田役の志賀勝が準主役級の扱いで一番目立っていて良い仕事をしています
背中の安っぽい刺青、青い剃り跡のあるM字のパンチパーマとへの字の口髭、四角い茶色のレンズのサングラス、そして大阪弁
見事な造形です

島の弟分のヒコ役の岩城滉一はこれからブレイクしていく予感を放っています

ミチ役の竹田かほりはベッドシーンもあるものの露出不足

細かいことは放って、昭和の盛り場の気分を味わって楽しむ、そんな映画です
それを楽しめない、楽しむ気が無い、興味すらないないなら、本作を観る意味も価値も無いでしょう

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あき240

0.545分くらいで見るのやめた。

2021年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

作り物らしさ(見た目のカッコよさを重視した演出や軽はずみな展開など)が随所にみられ、良くも悪くも古さを感じられる。

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くそさいと

3.0竹田かほりの大胆ヌードに3点!

2020年4月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 爆弾だ~!とデパートのごみ箱に火を点け、レジから金を盗む。素人は狙わないのが信条の島でも軍資金稼ぎが必要だった。おかげでデパートで派遣社員として働いていた川村ミチ(竹田かほり)がクビとなり、偶然にもヒコ(岩城)と寝てしまい、彼らにつきまとうことになった。そして事件を目撃していた怪しげな男(志賀)も島を尾行し・・・。そして、強奪計画実行。しかし強盗には先客があったのだ。

 男を追いかけ取っ組み合いになるが、盗んだ金の大半は川に流れてしまうが、なぜか滝田に気に入られ、コンビを組もうと持ち込まれる島。豚小屋でリンチにあってたヒコを救いだし、次なる賭博ツアーバス強盗を決行。

 後半はほとんどドタバタギャング映画。シャブ中のミチが銃撃戦をかいくぐって盗んだ金をかっさらった辺りからおかしくなってきた。ちょっとした台詞にもギャグが目立つようになり、笑えるんだけど展開がどうでもよくなってくる。松田優作にしても『太陽にほえろ』のセルフパロディのようなシーンだったあるし・・・。それにしてもキャラが皆不死身すぎだ(笑)

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kossy
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