淫獣の宿
劇場公開日:1973年7月7日
解説
日活がスタッフをスウェーデンに送りこんで製作したポルノ映画第一作目。脚本は「昼下りの情事 古都曼陀羅」の中島丈博、監督は「おさな妻の告白 陶酔 クライマックス」の西村昭五郎、撮影は「団地妻 奪われた夜」の遠藤庄平がそれぞれ担当。
1973年製作/88分/日本
配給:日活
劇場公開日:1973年7月7日
ストーリー
ストックホルムから数百キロ離れたバルト海の沿岸に古い家が建っている。住人は、主人のフレデリック、後妻のエリザベート、前妻の息子ヤール、娘のシャルロッテ、そして女中のイルマの五人。フレデリックは妻の目をかすめては、イルマを抱いた。一方、エリザべートもヤールの若い肉体をむさぼっていた。こうした淫蕩な生活にシャルロッテは悶々の日を送っていた。そんなある日、三人の脱走兵が現われた。ウルフ、グンナー、パールで、警察に追われている。空腹を満したグンナーは、イルマを皆の前で犯した。彼らが、ここに逃げてきたのには訳があった。ウルフが刑務所に入れられる前に大金を近くに隠しておいたのだった。数日後、グンナーはシャルロッテにも挑んだ。若いパールは、彼女を救おうと、グンナーを射殺した。やがて、一人の警官が訪れて来た。近くに彼らが逃走用に使った車が乗り捨ててあったからだ。ウルフは一刻も早く逃亡することを決心した。彼は隠しておいたトランクを掘り出すと、その中から金を抜き取り、ドイツへ逃げるためのヨットを購入させるために、フレデリックを町へ行かせた。その頃、パールとシャルロッテは、互いに愛を語り合う仲になっていた。ホモのウルフは、そんなパールに、嫉妬して、殴りつけた。やがてフレデリックが帰って来た……。