卒業旅行

劇場公開日:

解説

「小さな恋のメロディ」で一躍人気の出たマーク・レスターを迎え、製作された作品。ロンドンから日本へ単身、柔道の武者修業にやって来た英国少年が、国際麻薬組織の渦中に捲き込まれ、大活躍を展開、そのやんちゃぶりを大いに発揮する。脚本は「喜劇 泥棒大家族 天下を取る」の田波靖男と「初めての愛」の井手俊郎、監督は「その人は炎のように」の出目昌伸、撮影は「ヘアピン・サーカス」の原一民がそれぞれ担当。

1973年製作/95分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1973年2月10日

ストーリー

香港に父を尋ねて来たイギリスの少年マイクは、父と一緒に日本の父の友人の所へ旅立つ筈であったが、父が急用のため止むなく一人で行くことになった。マイクは空港へ行く途中、中国女性・林芳と知りあったが、彼女のカメラと間違えたまま日本へと旅立った……。東京。斉藤家に暖かく迎えられたマイクはお茶目な娘、陽子ともすぐに仲良くなった。マイクは父親の依頼で柔道を習わされるはめになったが、道場での練習の相手の女の子・弥生ともすぐに意気投合し、二人で芸妓屋などで遊び廻った。面白くないのは陽子で、弥生に対して強烈なライバル意識を燃やした。一方、カメラを取り替えにマイクを日本にまで追いかけて来た林芳は街でマイクを見つけたものの、運悪く見失ってしまい、彼女を香港から付け狙っていた男にも邪魔され、あせり出していた。マイク、弥生、陽子、そして陽子のボーイ・フレンドの一郎の四人は信州で夏休みを過すことになり出かけた。大自然の中で羽を広げて遊びまわるマイクとは反対に、陽子と弥生のいがみ合いはエスカレートするばかり。そんな時、マイクは、彼を追いかけて来た林芳と会いカメラの事を初めて知った。マイクは単身フィルムを写真屋に受け取りに行くが、すでに写真屋は何者かに荒されていた。林芳の身の危険を察したマイクは、ギャングの巣窟である山荘で彼女を見つけた。フィルムに映っているのは麻薬密売国のボス達で、捜査官である林芳の婚約者がそれを写し、彼の死ぬ寸前に、警察に届けるようにと、彼女が受けとったのであった。いつまでたっても戻らないマイクを案じた陽子達は、霧の中をあてどもなく探し廻った末、例の山荘を発見。が、陽子達も捕われてしまった。陽子達の侵入で身の危険を悟った密売団たちはマイクたちを殺そうとした。マイクたちはガス爆発の中の攻防戦の末、脱出に成功したものの、一味の追手は諦めない。再度廃墟に追いつめられ絶対絶命のピンチに、陽子が恐怖の余り、ドラムカンを押してしまったのが幸いとなり、密売団は火の海に包まれた……。数日後、陽子と弥生と一郎はマイクを見送りに空港に来ていた。眼下に去る日本を見る機内のマイクは、そっと「サヨナラ」とつぶやくのだった。

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