妻三人 狂乱の夜
劇場公開日:1972年10月28日
解説
女三人がその豊満な肉体を武器に妻の座を狙う。だまし合い、憎しみ合いながら一見平和そうに暮している上流家庭に吹き荒れる 男と女の愛と性の交錯を描く。脚本は「新宿真夜中物語 男と女」の古都元、監督は「隠し妻」の小沼勝、撮影は「艶説女侠伝 お万乱れ肌」の萩原憲治がそれぞれ担当。
1972年製作/70分/日本
配給:日活
劇場公開日:1972年10月28日
ストーリー
都心の喧騒をはなれた閑静な高級柱宅街に、医学博士三島太郎の屋敷がある。三島は妻伊津子が、助手の秋月と関係を持ったのを理由に離婚し、妾の典子を正妻にした。しかし女中の君子にも手を出していた。それから数年。息子の嵩は三島病院の医師として父の仕事を手伝っていた。三島に飽きがきた典子は嵩を誘惑するが、君子の邪魔にあい失敗。そして、君子が三島と関係しており、また嵩をも誘惑しようとしているのを知り追い出しを計るが、君子にはねつけられる。やがて、典子は強引に嵩と交じわうが、それを知った君子は、婚約者に自分は三島家の姪だ、とうそを言って三島夫婦を、親がわりにしてしまった。そんな頃、嵩が昔同棲していた悦子が三島家に乗り込んできた。三島邸で三人の女と二人の男の同棲生活が始まった。益々つけあがる君子に我慢のできなくなった典子と嵩は、君子殺しの計画を練る。また君子は三島家の姪でないことが婚約者にバレてしまい、密告した奴に復讐しようと狙いはじめた。深夜、典子と嵩の殺人劇が着々と進められていく……。三島はそれとも知らずに君子のベットへ忍びこんでいった。君子はこれ幸と先の婚約者との間にできた子供を三島の子だと偽わる。やがて、どこをどうまちがえたのか悦子は嵩のしかけた罠に、典子は悦子のしかけた罠にはまってあえなく死んでしまった。数ヵ月後。事件はうやむやになり、勝誇ったように君子は大きな腹を突き出して、三島家の実権を握っていた。