ポルノギャンブル喜劇 大穴中穴へその穴

劇場公開日:

解説

日本一の大興行師を目指す男が、釜ケ崎に乗り込み口八丁手八丁のギャンブル修業する姿を描く。脚本は「狼やくざ 殺しは俺がやる」の神波史男。監督は脚本も執筆している「喜劇 トルコ風呂王将戦」の渡辺裕介。撮影は「関東テキヤ一家 浅草の代紋」のの鈴木重平。

1972年製作/87分/日本
配給:東映
劇場公開日:1972年5月6日

ストーリー

女子プロレスの呼び込み屋俵星源太は、将来日本一の興行師になることを夢みている。ある日、一発大儲けをたくらんだ源太は相棒の留が止めるのも聞かず、やくざの賭場へ出かけたが、カモにされ有金全部をまき上げられ、窮してレスラーの衣類やマイクロバスまで持ち出し、共犯の留と一緒に興行社を放り出されてしまう。「ええわい!裸一貫で第一歩や!」大阪へやって来た源太と留は、競輪場で出会った美人のピンク色のパンティからヒントを得て買った車券が大番狂わせの大当り、当てた六万円を持って釜ケ崎のホルモン焼き屋に入るが、そこで奈々江と知りあう。その夜からドヤ街に住みつくが、奈々江に気に入られた源太は亭主ゴンの出かけた留守に猛烈なセックスの狂宴を展開する。翌日からドヤ街の住人になりきった源太は、バーの女達や奈々江、ゴン、闘犬屋のポチ、火災ビン屋の弾平らと相談の上弾平の倉庫でイカサマソープランドを始め、繁盛するが刑事を客に引っ張り込み大目玉を喰ってしまう。そこで今度は、競豚レースを開催し大当りをとるが、土地の暴力団石原組が目をつけ出す。そして、源太は捕まりリンチを受けるが幸いにも源太のバクチの師匠である法華の竜に救出される。翌日、源太は競輪場で会ったピンクのパンティの女、千草から、実は彼女は石原組々長、石原康太郎の妾なのだが、石原組が競艇のレースで細工をし、大穴を狙っていると知らされる。そこで源太は、さらにその裏をかき逆八百長で二百万円の大穴を当てる。石原組の復讐を予想し、仲間は一時解散し、源太は留のとりなしで興行社へ復帰する。源本は“日米女子プロレスワールドシリーズ”の開催準備を進めていたが、執拗な石原組に邪魔され、興行社の社長野村は殺され、留も傷を負う。非力な源太はイカサマで復讐すべく法華に二百万渡す。二人は石原組の賭場へのり込み、法華とストロボお霧のイカサマ合戦が展開する。どうにか法華が勝つが、石原に源太らの身分を見破られ、大乱闘となる。そのあげく、法華と実はなれあいだったお霧の二人に勝った金をそっくり持ち逃げされてしまう。一週間後--雑草の様な、活力でみごと立ち直った源太は奈々江たちをレスラーに仕立て、自ら俵星興行の看板をかかげ、明日の大興行師をめざして立ち上るのだった。

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