銀蝶渡り鳥
劇場公開日:1972年4月1日
解説
梶芽衣子の東映出演第一回作品。脚本は「不良番長 突撃一番」の松本功と「悪の親衛隊」の山口和彦。監督は山口和彦。撮影は「喜劇 セックス攻防戦」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。
1972年製作/87分/日本
配給:東映
劇場公開日:1972年4月1日
ストーリー
母を知らず、テキヤの父に育てられたナミは、不良グループ緋桜会の女番長として顔を売っていたが、仲間の仕返しのため矢島というヤクザを殺し刑務所入りした。その間、矢島の死体にすがって泣く妻小枝子と子供の姿が脳裏に焼きついて離れなかった。それから三年後、出所したナミは、父の昔の仲間で今はビリヤード屋を経営している原田の二階に下宿し、クラブブロンコのホステスとして勤めるようになった。そこには、心臓を患った小枝子が、ママをしていたバアを暴力団大和田興業に取られ、親友の佳代がママをしているブロンコで働いているということを、ビリヤード屋に出入りしているホステスのスカウト屋東隆次に聞いたからだった。ナミは、契約金や給料のほとんどを、名を告げずに小枝子に届けて貰った。一方、ブロンコ乗っ取りを企む大和田は、佳代が金貸しから貸りていた五百万の金を肩代りし、五日間の期限をもうけて返済を迫った。佳代の危機を見かねたナミは、原田に相談を持ちかけた。ナミの玉突きの腕を高く買っていた原田は、ナミが勝てば借金の五百万、大和田が勝てば原田の店と土地を賭けた勝負を挑んだ。ナミに対する大和田の代人は、三ッ玉の竜という凄腕た。だがナミは驚異の逆点を演じ試合は終った。しかし卑怯にも大和田は約束をひるがえし、佳代の恋人で隆次の兄貴分の紳之助を殺してしまった。数時間後、大和田興業は、ミナと隆次の刃によって修羅場と化していた。