いちどは行きたい女風呂
劇場公開日:1970年10月3日
解説
ハレンチ路線日活のエロチック・コメディー。脚本は、「ハレンチ学園 身体検査の巻」の山崎巌、監督は「喜劇 女もつらいわ」の江崎実生、撮影は「戦争と人間」の姫田真佐久がそれぞれ担当。
1970年製作/80分/日本
原題または英題:Men's Lifetime Dream-A Peep into A Women's Bathhouse
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1970年10月3日
ストーリー
東都大獣医学部をねらって目下浪人中の里見正夫は、親に買ってもらったマンションに、愛犬ゲバラと同居していた。里見の一日は近所のスナック“さよこ”にコーヒーを飲みに行くことから始まる。“さよこ”には経営者のさよ子と、芸大に三度目のアタックを試みるさよ子の兄、花咲順が住んでいた。今日も二人はそろって予備校に出かけていったが、例によって授業もそこそこに教室を逃げだし、ガールハントに街へ出た。そこで二人がでくわしたのは予備校生にエロ写真を売りつけていた友人の東雲が、ショバ荒しだとチンピラに乱暴されている姿だった。風呂屋の息子、東雲は、家人のスキを狙っては、苦心さんたんし、ヌード写真を撮っては友達に売りつけていたのだった。かくしてトリオができあがり、何か面白いことをやろうと意見が一致して、めいめい好みの女をハントに出かけていった。里見は元公爵の孫、綾小路君子を、花咲はおかまの新子をハントし得意満面だったが、東雲は君子に家が風呂屋だとバカにされ、里見は君子とデート中恋人のさよ子に現場を見つけられガックリしていた。それ以来三人とも受験勉強も手につかず里見は、頭のもやもやを解消しようと、君子に東雲は金持ちの息子だと吹込み、東雲と付き合わせ、自分は、東雲の風呂屋に彼の代りだといって風呂たきのアルバイトを始めた。一方東雲は、君子に乗馬クラブの未納金やら高級洋服代やらをせびられ、ほうほうのていで逃げ帰ってきた。そんなある日、突然里見の部屋に郷里で病院を経営する両親が訪ねてきたがそこには新子が里見のために手料理を作って帰りを待っていた。びっくりした両親はすぐ二人を結婚させねばとあわてたが、新子が男だとわかり大さわぎとなった。しかも両親は病院を改築する資金の一部として、里見のマンションを処分しようとしたが、大の犬好きの里見が東洋ケンネルから英国の血統書付犬を買うためにマンションを売り、五百万円をひねり出していたため両親はまたまたびっくり仰天してしまった。そのうち東洋ケンネルが倒産してしまい、あわてた里見は五百万円を取りもどすため花咲、東雲らと共謀、高級犬を盗みに乗り込んでいった。